<★★★★★>日興アセット「Jグロース」、持続的な企業の成長を果実として丸ごとパフォーマンスに取込む

 日興アセットマネジメントが設定・運用する「利益還元成長株オープン」(愛称:Jグロース)と「年金積立 Jグロース」(愛称:つみたてJグロース)が8月末基準でモーニングスターレーティング最高格付け5つ★に格上げされた。マザーファンドを同じくする両ファンドは、「Jグロース」の1991年6月に設定から26年以上の運用実績を重ねている。同ファンドの運用に2000年から携わり、現在の主担当である日興アセットマネジメントの株式運用部グロースチーム シニアファンドマネージャーの野崎隆氏にファンドの運用について聞いた。

 ――ファンドが注目する「利益還元成長株」とは?

 当ファンドでは「成長」により強くフォーカスしている。銘柄選定のポイントは、「ROE(株主資本利益率)が高い」ということができる。株主資本をより有効に活用する成長企業こそ、「真の利益還元」という視点で銘柄を選んでいる。長期にわたって高い成長を遂げる企業成長の果実を丸ごと取り込む運用を心掛けている。

 企業の成長パターンは、大きく分けると「持続的成長」「モメンタム成長」「エマージング成長」という3つのパターンがあると思うが、当ファンドでは「持続的成長」を主な投資対象と位置付けている。

 他社にまねのできないビジネスモデル、強力なブランド力など、景気変動の影響をさほど受けずに安定的な成長を維持できる企業がある。また、日本の景気変動の影響を乗り越え、柔軟な事業戦略でより高い成長を実現する企業もある。このようにどのような経済環境にあっても、持続的に成長可能な企業は、安定的な株価上昇を見込みやすいので長期投資の対象になる。

 ――運用チームの特徴は?

 当社はアナリストとファンドマネージャーの関係が近い。日本株の担当は、アナリストもファンドマネージャーも、ともに十数人程度ずつの陣容なので、コミュニケーションがとりやすい。随時、情報交換して取材してきた企業の状況や、新しい成長テーマやその関連銘柄などについて話をしている。

 たとえば、アベノミクスの初期、日本株全体がいったん上がった後で少し市場が落ち着いた頃は「スマートフォン」を話題にしていた。当時、スマートフォンの個人普及率が30%といわれていた。過去にカラーテレビでもVTRでも、普及率が20%を超えて50%程度になっていく期間が、関連企業の成長がクッキリしてくる時期にあたる。スマホのコンテンツで活躍が見込める企業について当時よく議論していた。

 その頃は、自動車についても「電装化」をテーマにアナリストと良く議論していた。今のEV(電気自動車)や自動運転などは具体化していなかったものの、環境問題への対応で自動車の燃費を向上させるという目的のために、電子部品が自動車にどんどん積み込まれていた。そのような日常的な対話の中で、より精度の高い銘柄選別ができるようになっていく。

 当社はアナリストを専門職として処遇し、アナリストの経験期間が平均15年近くと長いことも特徴だ。ITバブルの崩壊、リーマンショックという2つの大きな波を経験しているアナリストが多い。それだけ、成長の兆しを見つけ出すだけではなく、ブームの終わり方についても経験値が高い。

 ――現在の投資環境は、ファンドにとって追い風?

 大きなフォローになっている。現在、世界的に金利の水準が低く、緩やかな成長経済が続いている。このような環境の下では、EPSの成長に株価が素直に反応する市場になりやすい。企業の成長力を見通す力が問われる時代といえる。当ファンドで培ってきたノウハウが最も生かしやすい市場環境になってきたと感じている。

 ――どのような投資家に相応しいファンドといえる?

 当ファンドは、企業の持続的成長に長期で投資するという運用姿勢でやっている。じっくり投資する考えの投資家の方に合っていると思う。今回、「つみたてJグロース」は、つみたてNISAの対象ファンドに選ばれた。運用期間の3分の2において資金流入であることという厳しい選定基準に適ったのは、確定拠出年金の資金が継続的に流入していることによる。長期的にTOPIX(東証株価指数)を上回る収益を上げ続けてきた実績が、確定拠出年金で評価され、資金流入にもつながった。

 積立投資では、しっかりリスクをとって高いリターンの獲得をめざす投資の方が、ドルコスト平均法のメリットが表れやすい傾向がある。当ファンドは、日本株のリスクをとって、中・長期的な資産成長をめざすファンドとして「つみたてNISA」でも真ん中に置いていただけるファンドだと思う。
提供:モーニングスター社
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