11月の投信概況:株式投信は2か月ぶり流入超、国内株式が流入超過に転換=投信協会

 13日に発表された投資信託協会の統計によると、17年11月の株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は8739億円の流入超過と、2カ月ぶりの純資金流入となった。国内株式に投資するファンドが大幅な流入超過に転じた。月末の純資産残高は、前月比1兆5684億円増の95兆4126億円と、10カ月連続で過去最高となった。

 株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では5490億円の流入超過と、2カ月ぶりの純資金流入となった。国内株式に投資するファンドが5900億円の流入超過と、前月の7153億円の流出から大幅な流入超過に転じた。11月の国内株式市場では、日経平均株価が前月比3.2%上昇。バブル崩壊後高値を更新し、1992年1月以来の高値水準を付けた。前月の利益確定売りが一巡し、株式投信へ資金が流入したもようだ。一方、国内債券は290億円の流出超過と2カ月連続の純資金流出となった。国内資産複合型は59億円の流出超過と2カ月連続の純資金流出、国内REIT(不動産投資信託)に投資するファンドも67億円の流出超過と3カ月連続の純資金流出となった。

 株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では789億円の流出超過と、3カ月連続の純資金流出となった。海外資産を分類別に見ると、海外REITに投資するファンドが1649億円の流出超過と6カ月連続の純資金流出となった。国内最大級の残高を誇る米国REIT型ファンドが分配金引き下げを発表しており、影響したもようだ。海外債券に投資するファンドは33億円の流出超過と11カ月カ月ぶりの純資金流出となった。海外資産複合型のファンドは11億の流出超過と2カ月連続の純資金流出となった。一方、海外株式に投資するファンドは1220億円の流入超過と10カ月連続の純資金流入となった。

 また、17年11月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は4804億円の流入超過と、7カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比1兆1749億円増の108兆9687億円と、4カ月連続で過去最高となった。
提供:モーニングスター社
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