2月の投信概況:投信残高は1年半ぶりに減少、株安響く=投信協会

 13日に発表された投資信託協会の統計によると、18年2月の株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆5904億円の流入超過と、4カ月連続の純資金流入となった。一方、世界的な株安が響いて、月末の純資産残高は、前月比2兆1462億円減の96兆7009億円と、2016年8月以来1年半ぶりに減少した。

 株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では1兆1738億円の流入超過と、4カ月連続の純資金流入となった。国内資産を分類別にみると、国内株式に投資するファンドが1兆1675億円の流入超過と、4カ月連続の純資金流入となった。18年2月の国内株式市場では、米国発の世界株安が波及して、日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともに下落。国内株式に投資するファンドは、株安を受けて残高は減少したが、投資家の押し目買いの動きを背景に、資金の流入は継続した。国内REIT(不動産投資信託)に投資するファンドも372億円の流入超過と3カ月連続の純資金流入となった。18年2月の国内REIT市場で東証REIT指数は下落したが、後半は買戻しの動きが優勢だった。一方、国内債券は318億円の流出超過と2カ月連続の純資金流出となった。

 株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では556億円の流出超過と、6カ月連続の純資金流出となった。海外資産を分類別に見ると、海外REITに投資するファンドが737億円の流出超過と9カ月連続の純資金流出となった。海外債券に投資するファンドは379億円の流出超過と4カ月連続の純資金流出、海外資産複合型のファンドは47億の流出超過と5カ月連続の純資金流出となった。一方、海外株式に投資するファンドは926億円の流入超過と13カ月連続の純資金流入となった。

 また、18年2月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は7463億円の流入超過と、10カ月連続の純資金流入となった。一方、月末の純資産残高は前月比2兆9902億円減の109兆5807億円と、2016年8月以来1年半ぶりに減少した。
提供:モーニングスター社
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