革新的なテーマ型インデックスファンド・シリーズ「eMAXIS Neo」設定開始=三菱UFJ国際投信
三菱UFJ国際投信は、ノーロードのインデックスファンド・シリーズ「eMAXIS」に「Neo」と名付けた新しいシリーズを追加した。第4次産業革命といわれている革新的な成長産業に投資するテーマ型のインデックスファンドになっている。同ファンド・シリーズについて三菱UFJ国際投信の佐藤諒氏、稲垣慶太氏、そして、林和正氏に聞いた。
――「eMAXIS」に「Neo」を加えた意図は?
佐藤 従来の「eMAXIS」シリーズは、ベーシックな資産形成のツールとしてシリーズを展開してきた。ただ、投資はベーシックなものだけではない。「ロボット」や「AI(人工知能)」など、これから勃興する産業の成長性に投資してみたいというテーマ型ファンドへのニーズがある。そこで、低コストのテーマ型のファンドを出せないかということを検討してきた。
「eMAXIS」というノーロードのインデックスファンド・シリーズで、近未来を予感させるワクワクとしたテーマ型のファンドが加えられれば、投資のインフラに「革新」がプラスされ、投資の選択肢が広がることになり、より豊かな投資体験を提供できると考えた。
――「eMAXIS Neo」が連動をめざす「Kenshoニューエコノミー指数」とは?
林 「eMAXIS Neo」で今回3ファンドを設定し、この3ファンドが連動を目指す指数を提供する米国のAI企業「Kenshoテクノロジーズ」は、約120名のメンバーのほとんどがエンジニアというベンチャー企業だ。最先端のAI技術を金融に応用する開発を行ってきた。「Kensho」とは禅の言葉で、本質を見抜くことを意味する「見性(けんしょう)」から来ている。
「Kenshoニューエコノミー指数」は、AIを使って、有価証券報告書など公表されている資料から第4次産業革命の要素技術に関連するテーマのキーワードを拾い上げ、キーワードの頻出度合いや前後の文脈、表示される位置から、企業がその分野でどれほどの重要性・有望性があるかを判断し、投資対象を見つけ出す。テーマへの関連度や重要度に応じてウエイト付けを行っており、銘柄は年に1度見直し、リバランスは年2回実施される。
現在、「Kenshoニューエコノミー指数」は、ロボット、ドローン、VRなど要素技術レベルのサブセクターのインデックスなど23のインデックスがある。
この指数は、事業内容そのものを有価証券報告書の内容から把握し、その将来性まで勘案している点で、従来のインデックスとは決定的に異なっている。たとえば、アマゾンは書籍の販売でスタートし、オンラインショップを運営しているため既存インデックスでは「小売」に分類されるが、現在、同社の成長エンジンはクラウドであり、「テクノロジー」企業とも言える。このような事業変化を、有価証券報告書の分析を通して把握し、属性を再分類するインデックスはこれまでなかった。
たとえば、今回設定した「eMAXIS Neo ロボット」は、既存のロボット関連のアクティブファンドとは銘柄構成が大きく異なっている。これは、既存インデックスのセクター分類の定義や、既存アクティブファンドにおける人間の判断では捉えきれない部分を、KenshoのAIがセクターを再定義して分類し、銘柄選択している結果である。
全ての有価証券報告書の内容をもれなくチェックする作業は、AIを使うことで初めて可能になる。Kenshoのインデックスは、AIを使ってインデックスの構成銘柄やセクター分類を現実の社会に合わせて再構築するという狙いもある。「Neo」を通じて、新しい時代のインデックスを世の中に広め、定着させたいという思いもある。
――新ファンドの普及に向けた取り組みは?
稲垣 「ロボット」「宇宙開発」そして、「遺伝子工学」の3つのインデックスファンドを8月6日に設定した。信託報酬は年率0.7776%(税込)なので、既に投資をされている方々にとっては、今後に大きな成長が期待できるテーマ型ファンドとして強い関心を持っていただけると思う。
一方で、投資未経験者の方とも接点を増やしたい。「子供の頃に夢見た未来の実現を応援する」というワクワクは投資経験に関係なく、多くの方が有する想いだと考えている。「eMAXIS Neo」で資産運用への一歩を踏み出す方を増やしていきたい。
また、当初は3つのファンドからスタートしているが、さらにシリーズを拡充する計画だ。専用のWebページを立ち上げて関連情報の提供にも力を入れていく。「eMAXIS」の新しい挑戦に注目していただきたい。
提供:モーニングスター社
――「eMAXIS」に「Neo」を加えた意図は?
佐藤 従来の「eMAXIS」シリーズは、ベーシックな資産形成のツールとしてシリーズを展開してきた。ただ、投資はベーシックなものだけではない。「ロボット」や「AI(人工知能)」など、これから勃興する産業の成長性に投資してみたいというテーマ型ファンドへのニーズがある。そこで、低コストのテーマ型のファンドを出せないかということを検討してきた。
「eMAXIS」というノーロードのインデックスファンド・シリーズで、近未来を予感させるワクワクとしたテーマ型のファンドが加えられれば、投資のインフラに「革新」がプラスされ、投資の選択肢が広がることになり、より豊かな投資体験を提供できると考えた。
――「eMAXIS Neo」が連動をめざす「Kenshoニューエコノミー指数」とは?
林 「eMAXIS Neo」で今回3ファンドを設定し、この3ファンドが連動を目指す指数を提供する米国のAI企業「Kenshoテクノロジーズ」は、約120名のメンバーのほとんどがエンジニアというベンチャー企業だ。最先端のAI技術を金融に応用する開発を行ってきた。「Kensho」とは禅の言葉で、本質を見抜くことを意味する「見性(けんしょう)」から来ている。
「Kenshoニューエコノミー指数」は、AIを使って、有価証券報告書など公表されている資料から第4次産業革命の要素技術に関連するテーマのキーワードを拾い上げ、キーワードの頻出度合いや前後の文脈、表示される位置から、企業がその分野でどれほどの重要性・有望性があるかを判断し、投資対象を見つけ出す。テーマへの関連度や重要度に応じてウエイト付けを行っており、銘柄は年に1度見直し、リバランスは年2回実施される。
現在、「Kenshoニューエコノミー指数」は、ロボット、ドローン、VRなど要素技術レベルのサブセクターのインデックスなど23のインデックスがある。
この指数は、事業内容そのものを有価証券報告書の内容から把握し、その将来性まで勘案している点で、従来のインデックスとは決定的に異なっている。たとえば、アマゾンは書籍の販売でスタートし、オンラインショップを運営しているため既存インデックスでは「小売」に分類されるが、現在、同社の成長エンジンはクラウドであり、「テクノロジー」企業とも言える。このような事業変化を、有価証券報告書の分析を通して把握し、属性を再分類するインデックスはこれまでなかった。
たとえば、今回設定した「eMAXIS Neo ロボット」は、既存のロボット関連のアクティブファンドとは銘柄構成が大きく異なっている。これは、既存インデックスのセクター分類の定義や、既存アクティブファンドにおける人間の判断では捉えきれない部分を、KenshoのAIがセクターを再定義して分類し、銘柄選択している結果である。
全ての有価証券報告書の内容をもれなくチェックする作業は、AIを使うことで初めて可能になる。Kenshoのインデックスは、AIを使ってインデックスの構成銘柄やセクター分類を現実の社会に合わせて再構築するという狙いもある。「Neo」を通じて、新しい時代のインデックスを世の中に広め、定着させたいという思いもある。
――新ファンドの普及に向けた取り組みは?
稲垣 「ロボット」「宇宙開発」そして、「遺伝子工学」の3つのインデックスファンドを8月6日に設定した。信託報酬は年率0.7776%(税込)なので、既に投資をされている方々にとっては、今後に大きな成長が期待できるテーマ型ファンドとして強い関心を持っていただけると思う。
一方で、投資未経験者の方とも接点を増やしたい。「子供の頃に夢見た未来の実現を応援する」というワクワクは投資経験に関係なく、多くの方が有する想いだと考えている。「eMAXIS Neo」で資産運用への一歩を踏み出す方を増やしていきたい。
また、当初は3つのファンドからスタートしているが、さらにシリーズを拡充する計画だ。専用のWebページを立ち上げて関連情報の提供にも力を入れていく。「eMAXIS」の新しい挑戦に注目していただきたい。
提供:モーニングスター社