<世界株安>2−3月の世界株安時に資金が流入したカテゴリーは! ?

 10月24日の米国株式市場でNYダウは前日比608ドル安と急落し、25日の国内株式市場も大幅安に見舞われている。NYダウは10月10日にも、米金利上昇を背景に前日比831ドル安と史上3番目の下げ幅を記録し、翌11日の国内株式市場も売り一色となった。今回の急落の背景要因として、市場では、世界景気の先行き不透明感が聞かれる。今月2度目の急落に、金融市場では緊張感が高まっている。

 NYダウは今年2月にも急落した。5日の下落幅1175ドルは史上1位、同8日の1032ドルは史上2位となり、日本、欧州にも売りが波及して、世界同時株安となった。急落後切り返す場面もあったが、月間の騰落率を見ると、NYダウ、日経平均株価、独DAX指数ともに2、3月にかけて続落し、4月になってようやく反発した。

 NYダウの先行きについては、来月6日の米中間選挙後に浮上するとの観測がある一方で、世界景気の先行き不透明感が重しとなる可能性もある。そこで、直近の急落時の国内ファンドの動向を確認して、参考にしたい。

 2018年2−4月の国内ファンドへの資金流出入状況(ETF除く)を確認すると、74カテゴリー中41カテゴリーで純資金流入となった。流入額上位を見ると、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が約5438億円でトップとなり、以下、「国内大型グロース」約2755億円、「国内小型グロース」約2499億円、「安定成長」約1455億円、「バランス」約1160億円と続いた。「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」「国内大型グロース」「国内小型グロース」は世界同時株安が発生した2月においても流入額上位1−3位であり、「安定成長」は同5位、「バランス」は同6位であった。

 ただ、「国内大型グロース」は4月に流出超過に転じ、その後、7−9月にかけても流出超過が続いている。一方、その他の4カテゴリーは2018年の年初から9月にかけて一貫して流入超過が続いている。テーマ型ファンドを数多く含む「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」はまだしも、世界の株式市場の影響を受けづらい「国内小型グロース」と分散投資によりリスク抑制を図る「安定成長」「バランス」のバランス型2カテゴリーが上位に入っている点は注目されよう。

 なお、2018年2−4月の流出額上位は、「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」(約2395億円)、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」(約1173億円)、「国際REIT・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」(約1058億円)「国内REIT」(約347億円)「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」(約256億円)であった。
提供:モーニングスター社
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