2018年の新設ファンド、株式型が2013年以降で最も高い5割弱に

 投資信託に占める株式型ファンドの割合が増加傾向にある。モーニングスターが評価対象としている国内公募追加型株式投信の2018年(11月末まで)の設定本数353本のうち、2018年11月末時点のモーニングスター大分類が「国内株式型」、「国際株式型」のいずれかに属するファンドは174本、割合にして49.29%と5割に迫った。特に「国際株式型」に属するファンドが132本(37.39%)と顕著である。

大分類が「国内株式型」、「国際株式型」に属する割合の合計を見ていくと、2013年が37.97%となっている。そして2014年が35.23%、2015年が35.12%、2016年が39.62%、2017年が40.42%となっており、株式型ファンドが増加傾向にあることが分かる。

 この背景としては、直近まで続いていたテクノロジー関連株式の高パフォーマンスなどもあって、「国際株式型」ファンドの中でも特定のテーマに投資を行うファンドの人気が続いたことが背景に挙げられる。

 純資産総額ベースで見ると、株式型ファンドの人気の高まりがよりはっきり見えてくる。2018年1月〜11月までの設定ファンドについて、2018年11月末時点の純資産総額別の割合を見ると「国際株式型」が69.35%、「国際株式型」、「国内株式型」の合計で80.12%となっており、2018年設定のファンドに限れば8割の資金が株式型ファンドに集中したことになる。長期的には債券ファンドよりも相対的に高いリターンを期待しやすいとはいえリスクも大きくなる傾向がある。投資資金を今年に入って大きく積み増したようなケースでは保有資産が株式型ファンド、特に特定のテーマに投資を行う株式型ファンドに偏っていること、そして分散投資が十分に行うことができていないケースも考えられる。
提供:モーニングスター社
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