DC専用ファンドの残高は5年前比で倍増、けん引役は?

 ニッセイアセットマネジメントの「DCニッセイ マーケットフォローバランス」<2018121901>が19日から運用を開始する。同ファンドは確定拠出年金専用ファンドで、主に国内外の株価指数先物取引、債券先物取引および国内公社債に投資し、ターゲットリスク型資産分散モデル指数に連動する投資成果をめざす。

 国内の確定拠出年金専用ファンドの純資産残高が増えている。2018年11月末時点における確定拠出年金専用ファンドの純資産残高の合計は5兆944億円と、5年前の2013年11月末比98.8%増とほぼ倍増(全ファンドは59.2%増)した。国内公募追加型株式投信全体に占める比率は5.1%とシェアは小さいが、残高は着実に増えている。

 モーニングスターの大分類で見たカテゴリー別の残高では、バランス型が34.5%と、5年前、10年前(2008年11月末)に続いてトップとなり、5年前比では4.4%増と全大分類中でもっとも比率を伸ばした。国内公募追加型株式投信全体に占めるバランス型の比率9.4%と比べると、確定拠出年金専用ファンドに占めるバランス型の比率の高さが分かる。確定拠出年金は年金という性質上、長期的に安定した運用が求められる。バランス型ファンドの比率の高さは分散投資によるリスク抑制に重点が置かれていることを示している。

 個別ファンドを5年前と比べた純資産残高の増加額が大きい順に見ると、上位10ファンド中、バランス型ファンドが4シリーズ6ファンドを占めた。6ファンドのうち、「三菱UFJ プライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金)」<2002110803>、「三菱UFJ プライムバランス(成長型)(確定拠出年金)」<2002110804>の2ファンドは合成指数をベンチマークとするパッシブファンド。「分散投資コア戦略ファンドS」<2013032906>など他4ファンドはアクティブファンドである。6ファンドのモーニングスターカテゴリーは、「バランス」と「安定成長」が各2本、「安定」と「成長」が各1本。バランス型の中でも特定のカテゴリーに偏ることなく、万遍なく残高が増加している。
提供:モーニングスター社
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