<最優秀ファンド賞>東京海上アセットマネジメント「円奏会」、資産形成のコアとなる安定運用商品

 東京海上アセットマネジメントが運用する「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」(愛称:円奏会)がモーニングスターアワード・ファンド オブ ザ イヤー2018のバランス型 部門(対象ファンド数:1030本)で最優秀ファンド賞を受賞した。同ファンドは設定(2012年11月)来の3年リターンが38カ月で全ての月でプラスになるなど、安定したトータルリターンを残し、2018年のリターンやシャープレシオは類似ファンド分類平均を上回る成績になった。2015年、16年に続く3度目の最優秀ファンド賞の受賞。東京海上アセットマネジメントの運用戦略部マルチアセット運用グループのファンドマネージャー山崎晃樹氏(写真)に、同ファンドの運用について聞いた。

 ――「円奏会」の運用のコンセプトは?

 コンセプトは、「守りながら増やす運用」。3つの円建て資産に限定した分散投資により、基準価格の変動リスクを抑制し守りながら、成長性に期待した資産にも投資して増やす運用を目指しています。円建て資産に限定した投資を行いますので、為替変動の影響を受けません。

 当ファンドの特色の1つは、機動的な資産配分によるリスクコントロールを行う点です。資産配分については、日本債券70%、日本株式15%、日本リート15%を基本の配分比率とし、基準価額の変動リスクが大きくなった局面では、株式とリートの比率をそれぞれ最小2.5%まで引き下げ、基準価額の変動リスクを年率3%程度に抑えることを目指します。

 ――2018年の運用を振り返ると?

 2018年は、相場が荒れたという印象が強いと思いますが、国内市場で実際に荒れたのは株式市場だけです。リート市場は堅調で、当ファンドにおける日本リート部分のパフォーマンスはプラス11.36%でした。また、債券市場も堅調に推移しました。当ファンドでは国債に比べ利回りの高い社債を中心に運用しており、日本債券部分のパフォーマンスはプラス0.9%でした。

 日本株式は2月、10月、12月に大きく下げ、TOPIX(東証株価指数)(配当込み)は年間16%程度マイナスだったのですが、「円奏会」の日本株式部分は11.5%の下落にとどまりました。日本株式部分において採用している「高配当・低ボラティリティ戦略」(配当利回りを高める戦略と価格変動リスクを低く抑える戦略を組み合わせ、価格変動リスクをTOPIXの価格変動リスクより低く抑えつつ、中・長期的にTOPIXと同程度のリターンを目指す)の特性が発揮されたと思います。

 リートの上昇が株式の損失をおおむねカバーしたことで、「円奏会」の基準価額の変動リスクはさほど高まらず、年間を通じて株式とリートの配分比率を引き下げることなく運用を行うことができました。配分比率を維持したことで、株価の反発局面ではリターンを回復させることができ、結果としてバランス型ファンドの中でも安定したパフォーマンスを残せたと思います。

 ――「円奏会」を資産形成に生かすポイントは?

 当ファンドは守る部分を重視したファンドですから、高いリターンを提供する仕組みにはなっていません。したがって、投資の第一歩を踏み出したい投資初心者の方々や、大きなリスクを取りたくない投資家の皆さまにご検討いただきたい商品であると考えています。円資産だけで、なじみのある企業が多く組み入れられているので、値動きの納得感もあると思います。

 一方、投資経験者の方にもご活用頂ける商品であると考えています。当ファンドの値動きは、株式やリートなどの値動きとの相関が比較的低く分散効果が期待できるため、当ファンドを運用資産の「コア」に据えていただくことで、投資家の皆さまにとってポートフォリオの安定性を高める効果が期待できると考えています。
提供:モーニングスター社
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