米国株インデックスファンドで残高1000億円突破相次ぐ、低コスト背景に資金流入

 三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(以下、同ファンド)の純資産残高が5月28日に1020億円となり、設定(18年7月3日)から約1年11カ月で1000億円の大台を突破した。「eMAXIS Slim」シリーズは純資産残高の増加に応じて適用される信託報酬率が低くなる“受益者還元型”を採用しており、同ファンドは、500億円未満の部分の0.0968%(税込)、500億円以上1000億円未満の部分の0.09625%に続き、1000億円以上の部分は0.0957%となる。

 米国の主要株価指数に連動する低コストファンドが投資家の人気を集め、資金流入が続いている。米国株インデックス46ファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)のうち、同ファンドを含む低コスト3ファンドについて見ると、信託報酬等(税込)が年率0.0938%と最安の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」が設定(19年9月)から20年4月まで8カ月連続、同ファンドは設定からまで22カ月連続、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は設定(17年9月)から32カ月連続で純資金流入。「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の設定後8カ月のうち7カ月でこれら3ファンドが純資金流入額上位3位を占めている。コア資産に低コストで投資できるファンドとして、長期的な運用を志向する投資家のニーズを捉えている。

 5月27日には「楽天・全米株式インデックス・ファンド」も純資産残高1000億円を突破した。米国株インデックス46ファンドのうち同28日時点で純資産残高が1000億円を超えているのは、同ファンドと合わせて2ファンドとなる。「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の1000億円到達は設定から2年8カ月を要した。

 なお、「eMAXIS Slim」シリーズでは、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」が同26日に純資産残高500億円を突破しており、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」は同28日時点で987億円と1000億円が目前に迫っている。
提供:モーニングスター社
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