前週の流入額上位−「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)」など6ファンドが新規10位内

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(20年6月15−19日)の純資金流出入額を確認したところ、純資金流入額の上位10ファンド中4ファンドが前々週(20年6月8−12日)に続いて上位10位内となり、返り咲きを含む6ファンドが新規にランクインした。

 先週の純資金流入額トップは、70億円の純資金流入となった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」。前々週の9位からランクアップし、19年以降で見ると初めてのトップとなった。なお、同シリーズの「Bコース(為替ヘッジなし)」が第9位にランクインしたが、こちらは19年以降で初めてのランクインとなる。「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」、「投資のソムリエ」、「J−REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」も先々週に続いてランクインした。

 前週新たにランクインした6ファンドについては、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」のほかでは、「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)」が19年8月19−23日以来、「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:nextWIN)」が3月2−6日以来と久し振りのランクイン。「ダイワ・US−REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」と「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が5月18−22日以来4週ぶり、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」が6月1−5日以来2週ぶりのランクインとなった。

 「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)」は、日本を含む世界のサイバーセキュリティー関連企業の株式に投資。実質的な運用は、アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ユーエス・エルエルシーが手掛ける。20年5月末時点の国・地域別組入上位は、米国86.7%、韓国3.1%、日本2.2%と米国の比率が高い。同月末時点の過去3カ月のトータルリターンは13.35%とカテゴリー「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」平均の−2.39%を15.74%上回り、カテゴリー内上位5%(225本中10位)の好成績となった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてテレワークが進展する中、サイバーセキュリティーの需要が急増し、関連銘柄の株価が上昇した。

 「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)」は、日本を含む世界の企業を対象に、テクノロジーの活用・発展による恩恵を受け、将来リーダーになると期待される企業の株式に投資。新興国や中小型企業も投資対象とする。20年5月末時点の地域別構成比率は、北米54.7%、アジア(日本を除く)22.2%、日本7.9%など。規模別構成比率は、超大型・大型株式65.6%、中型株式23.4%、小型株式6.4%となっている。同月末時点の過去3カ月間のトータルリターンは9.71%とカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均の−3.11%を12.82%上回り、カテゴリー内上位10%(314本中29位)となった。

 一方、前々週トップであった「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」を始め、「グローバル・フィンテック株式ファンド(年2回決算型)」「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド(愛称:THE ASIA 5G)」「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド(愛称:スマレバ)」「USテクノロジー・イノベーターズ・ファンド」「次世代REITオープン<資産成長型>(為替ヘッジなし)」がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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