「ひふみプラス」がトップ3に食い込む=ネット証券の投信積立契約件数ランキング20年6月
大手証券3社の投信積立契約件数ランキング(月次、20年6月)で総合1位と第2位は、5カ月連続で三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」とニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」になった。そして、第3位にレオス・キャピタルワークスの「ひふみプラス」が食い込んだ。「ひふみプラス」は第5位が定位置だったが、5月に第4位に浮上し、6月にはトップ3に上がった。この人気化の背景は、コロナショックの3月以降に同ファンドのパフォーマンスが上位2ファンドよりも優れていることがあげられる。
ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。
5月、6月と2カ月連続でランクアップした「ひふみプラス」は、獲得ポイントが17ポイントとなり、第2位の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の18ポイントに迫っている。「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、4月には22ポイントを獲得していたが、ジリジリとポイントが下がる傾向にある。
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が連動をめざしている「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」は、日本を除く先進国22カ国で構成する株価指数になっている。20年5月末現在の国別配分比率は、米国が71.71%、英国が4.91%、フランスが3.60%、スイスが3.49%、カナダが3.36%などとなっている。米国が全体の70%超を占めているものの、パフォーマンスが見劣りする欧州の株式にも投資していることが、指数としてのパフォーマンスの水準を落とす結果になっている。
このため、ファンドのトータルリターンで比較すると、5月末現在で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の1年トータルリターンが8.49%に対し、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は3.94%と見劣りする。アクティブファンドである「ひふみプラス」の1年トータルリターンは11.49%になっている。このパフォーマンスの差が、積立投資の対象ファンドとして「ひふみプラス」が選好される要因になっていると考えられる。
一方、トップ10の下位においては、3月以降に徐々にランクダウンしていた「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」が遂にトップ10から外れてしまった。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす影響が懸念された3月のコロナショックでは「リスクオフ」となって、株式も債券もREITも一斉に売られて分散効果が感じられなかったことなどが、ファンドへの期待をそいでしまっているのかもしれない。ショックからの反発時には分散投資の関係で株式ほどには値上がりしないということもあり、人気が離れているようだ。
提供:モーニングスター社
ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。
5月、6月と2カ月連続でランクアップした「ひふみプラス」は、獲得ポイントが17ポイントとなり、第2位の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の18ポイントに迫っている。「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、4月には22ポイントを獲得していたが、ジリジリとポイントが下がる傾向にある。
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が連動をめざしている「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」は、日本を除く先進国22カ国で構成する株価指数になっている。20年5月末現在の国別配分比率は、米国が71.71%、英国が4.91%、フランスが3.60%、スイスが3.49%、カナダが3.36%などとなっている。米国が全体の70%超を占めているものの、パフォーマンスが見劣りする欧州の株式にも投資していることが、指数としてのパフォーマンスの水準を落とす結果になっている。
このため、ファンドのトータルリターンで比較すると、5月末現在で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の1年トータルリターンが8.49%に対し、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は3.94%と見劣りする。アクティブファンドである「ひふみプラス」の1年トータルリターンは11.49%になっている。このパフォーマンスの差が、積立投資の対象ファンドとして「ひふみプラス」が選好される要因になっていると考えられる。
一方、トップ10の下位においては、3月以降に徐々にランクダウンしていた「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」が遂にトップ10から外れてしまった。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす影響が懸念された3月のコロナショックでは「リスクオフ」となって、株式も債券もREITも一斉に売られて分散効果が感じられなかったことなどが、ファンドへの期待をそいでしまっているのかもしれない。ショックからの反発時には分散投資の関係で株式ほどには値上がりしないということもあり、人気が離れているようだ。
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