「投資のソムリエ」、6月純資金流入額は161億円と設定来最大、不透明な相場環境下で投資家の関心高まる
アセットマネジメントOneが運用するバランス型ファンド「投資のソムリエ」の人気が継続している。モーニングスターの推計によると、20年6月の純資金流出入額は161億円の純資金流入。14カ月連続での純資金流入となり、月次の純資金流入額としては、19年12月の109億円を上回って設定(12年10月)来で最大となった。新型コロナウイルスの感染再拡大懸念など金融市場の先行き不透明感が拭えない中、分散投資による低リスク運用を目的とする同ファンドに対する投資家の関心が高まっているもようだ。
同ファンドは、長期投資を視野に、徹底した分散による大きく負けない運用を掲げる。具体的には、国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国のREITを主要投資対象とし、月次で基本配分戦略を決定するほか、急激な投資環境の変化に対応するために日次で機動的配分戦略を実施。基準価額の変動リスクを年率4%程度に迎えながら、安定的な収益の獲得を目指す。
コロナショックに際して、同ファンドでは、3月上旬にかけてリスク性資産の比率を引き下げる一方、現金等の保有比率を高めた。2月25日の安定資産(国内債券、為替ヘッジ先進国債券)52.7%、リスク性資産(新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)45.0%、現金等2.3%から、3月3日には安定資産75.3%、リスク性資産2.6%、現金等22.1%へ変更。その後、徐々にリスク性資産の比率を戻してはいるが、5月末時点では安定資産55.6%、リスク性資産27.1%、現金等17.3%と、依然としてリスク回避スタンスを継続している
リスク性資産の引き下げ等が奏功して、20年3月の月次のトータルリターンは0.13%と、モーニングスターカテゴリー「安定成長」平均が−8.09%となる中でプラスのリターンを確保。同年5月末時点の過去3カ月間のトータルリターンは1.98%とカテゴリー平均を4.84%上回り、カテゴリー内上位5%(340本中15位)となった。
また、同月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は2.01%とカテゴリー平均を2.14%上回り、カテゴリー内上位5%(227本中11位)。リスクに見合ったリターンを獲得しているかを見る指標であるシャープレシオは0.66とカテゴリー平均を0.64上回り、カテゴリー内上位1%(227本中2位)となった。
長期的なパフォーマンスに優れている上、足元のコロナショック時では、低リスク運用による下落相場時における強みを発揮した同ファンド。世界経済・金融相場の見通しが不透明な中、リスクを抑えた安定した運用を求める投資家の人気が一段と高まるか注目される。
提供:モーニングスター社
同ファンドは、長期投資を視野に、徹底した分散による大きく負けない運用を掲げる。具体的には、国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国のREITを主要投資対象とし、月次で基本配分戦略を決定するほか、急激な投資環境の変化に対応するために日次で機動的配分戦略を実施。基準価額の変動リスクを年率4%程度に迎えながら、安定的な収益の獲得を目指す。
コロナショックに際して、同ファンドでは、3月上旬にかけてリスク性資産の比率を引き下げる一方、現金等の保有比率を高めた。2月25日の安定資産(国内債券、為替ヘッジ先進国債券)52.7%、リスク性資産(新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内REIT、先進国REIT)45.0%、現金等2.3%から、3月3日には安定資産75.3%、リスク性資産2.6%、現金等22.1%へ変更。その後、徐々にリスク性資産の比率を戻してはいるが、5月末時点では安定資産55.6%、リスク性資産27.1%、現金等17.3%と、依然としてリスク回避スタンスを継続している
リスク性資産の引き下げ等が奏功して、20年3月の月次のトータルリターンは0.13%と、モーニングスターカテゴリー「安定成長」平均が−8.09%となる中でプラスのリターンを確保。同年5月末時点の過去3カ月間のトータルリターンは1.98%とカテゴリー平均を4.84%上回り、カテゴリー内上位5%(340本中15位)となった。
また、同月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は2.01%とカテゴリー平均を2.14%上回り、カテゴリー内上位5%(227本中11位)。リスクに見合ったリターンを獲得しているかを見る指標であるシャープレシオは0.66とカテゴリー平均を0.64上回り、カテゴリー内上位1%(227本中2位)となった。
長期的なパフォーマンスに優れている上、足元のコロナショック時では、低リスク運用による下落相場時における強みを発揮した同ファンド。世界経済・金融相場の見通しが不透明な中、リスクを抑えた安定した運用を求める投資家の人気が一段と高まるか注目される。
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