前週の流入額上位−7月8日設定の「SBI ポストコロナ ファンド」など5本が新規ランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(20年7月6−10日)の純資金流出入額を確認したところ、純資金流入額の上位10ファンド中5ファンドが前々週(20年6月29−7月3日)に続いて上位10位内となり、返り咲きを含む5ファンドが新規にランクインした。

 前週の純資金流入額トップは、57億円の純資金流入となった「テトラ・エクイティ」。前々週の3位からランクアップし、設定(19年11月)来で初めてのトップとなった。その他には、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」と「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」「投資のソムリエ」「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジあり)」が前々週に続いてランクインした。

 前週新たにランクインした5ファンドのうち、「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド」(愛称:THE ASIA 5G)は6月8−12日以来4週ぶり、「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:nextWIN)」と「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」は6月15−19日以来3週ぶりに返り咲いた。残る2ファンドを見ると、「SBI ポストコロナ ファンド」は7月8日に運用を開始、「リスク抑制世界8資産バランスファンド(愛称:しあわせの一歩)」は19年以降で見て、初めてのランクインとなった。

 「SBI ポストコロナ ファンド」は、日本を含む世界の企業の中から、新型コロナウイルスの治療薬・ワクチンを開発する企業や、外出規制・自粛などにより社会活動が制限される中でIT等を活用して人々の生活改善に貢献する企業などに投資。投資比率は、日本株式が50%以上、外国株式は50%を上限とする。

 「リスク抑制世界8資産バランスファンド」は、実質的に、国内・前進国・新興国の株式と債券、および国内・前進国REITの合計8資産に投資。月次の基本配分戦略および日次の機動的配分戦略により、基準価額の変動リスクを年率2%程度に迎えながら、市場下落局面でも負けにくい安定した運用を目指す。

 20年6月末時点の年初来リターンは1.78%とモーニングスターカテゴリー「安定」平均を4.71%上回り、カテゴリー内上位3%(139本中4位)。3月10日にリスク性資産(新興国債券、国内株式、前進国株式、新興国株式、国内REIT、前進国REIT)の比率を0%(2月25日時点は31.5%)とするなどコロナショック時の機動的な資産配分戦略が奏功した。長期的な運用成績も優れており、リスクに見合ったリターンを得られているかを見るシャープレシオを見ると、20年6月末時点の過去3年間は1.23とカテゴリー平均を1.25上回り、カテゴリー内上位2%(102本中2位)となっている。

 一方、前々週ランクインしたファンドのうち「サイバーセキュリティ株式オープン(為替ヘッジなし)」「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「J−REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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