20年上半期リターン・バランス型−5倍レバレッジ型が2ケタ上昇、機動的配分奏功
コロナ危機に揺れた上半期は分散投資の重要性が改めて認識された。そこで、国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)のうちバランス型で純資産残高50億円以上のファンドを対象に上半期のリターンでランキングしたところ、レバレッジ型やリスクコントロール型のバランスファンドが上位を占めた。
17.16%のリターンで第1位となったのは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する「米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)」。コロナ危機が深刻化した3月のリターンが12.11%と、カテゴリー「バランス」の平均が−9.91%と大幅なマイナスとなる中で逆行高となったことが注目される。先物取引等を活用し、実質的に純資産総額の5倍程度となるように投資を行う。3月に米10年国債や金の比率を引き上げることで危機対応を行ったことが高パフォーマンスにつながった。
第2位は15.01%のリターンで「BNYメロン・日本中小型株式ダイナミック戦略F」となった。同ファンドも同じく3月のリターンが2.90%と株安局面で持ちこたえたほか、株高となった5月のリターンが10.14%と、カテゴリー「バランス」の平均3.21%を大きく上回った。株価指数先物取引を用いて実質的な株式組入比率を機動的に変更し、株安・株高両局面に対応する運用が特徴だ。
第3位の「UBS米国成長株式リスク・コントロールF」も10.05%と良好なパフォーマンスを達成した。収益性・成長性の高い米国株式に投資しつつ、VIX指数を参照し、先物等を利用して実質株式組入比率の調整により下落リスクの低減を図るファンドだ。コロナ危機前後の2月−4月にかけて実質的な株式投資比率を0%−100%の間で変動させ、株安・株高に対応した。なお、過去5年間のリターン(年率)も11.02%と、カテゴリー「安定成長」内227本中でトップと、長期の成績も優れる。
第4位、第5位は「ダイワ DBモメンタム戦略ファンド」のヘッジありコースとヘッジなしコースが入り、それぞれ7.66%、6.25%のリターンとなった。米国の株式、米国の長期金利、米ドルキャッシュ、金、という特性の異なる4つの資産に投資。相対的にパフォーマンスの良い資産の配分比率を増加させる。実質的な投資対象の比率は5月末時点で金が半分以上を占めるなど特徴のあるポートフォリオとなっている。
提供:モーニングスター社
17.16%のリターンで第1位となったのは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する「米国分散投資戦略ファンド(5倍コース)」。コロナ危機が深刻化した3月のリターンが12.11%と、カテゴリー「バランス」の平均が−9.91%と大幅なマイナスとなる中で逆行高となったことが注目される。先物取引等を活用し、実質的に純資産総額の5倍程度となるように投資を行う。3月に米10年国債や金の比率を引き上げることで危機対応を行ったことが高パフォーマンスにつながった。
第2位は15.01%のリターンで「BNYメロン・日本中小型株式ダイナミック戦略F」となった。同ファンドも同じく3月のリターンが2.90%と株安局面で持ちこたえたほか、株高となった5月のリターンが10.14%と、カテゴリー「バランス」の平均3.21%を大きく上回った。株価指数先物取引を用いて実質的な株式組入比率を機動的に変更し、株安・株高両局面に対応する運用が特徴だ。
第3位の「UBS米国成長株式リスク・コントロールF」も10.05%と良好なパフォーマンスを達成した。収益性・成長性の高い米国株式に投資しつつ、VIX指数を参照し、先物等を利用して実質株式組入比率の調整により下落リスクの低減を図るファンドだ。コロナ危機前後の2月−4月にかけて実質的な株式投資比率を0%−100%の間で変動させ、株安・株高に対応した。なお、過去5年間のリターン(年率)も11.02%と、カテゴリー「安定成長」内227本中でトップと、長期の成績も優れる。
第4位、第5位は「ダイワ DBモメンタム戦略ファンド」のヘッジありコースとヘッジなしコースが入り、それぞれ7.66%、6.25%のリターンとなった。米国の株式、米国の長期金利、米ドルキャッシュ、金、という特性の異なる4つの資産に投資。相対的にパフォーマンスの良い資産の配分比率を増加させる。実質的な投資対象の比率は5月末時点で金が半分以上を占めるなど特徴のあるポートフォリオとなっている。
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