「投資のソムリエ」の純資産残高が5000億円到達、「負けない運用」が投資家の支持集める

 アセットマネジメントOneが運用するバランス型ファンド「投資のソムリエ」の純資産残高が今月2日に5000億円を突破した(7日時点は5021億円)。同ファンドはコロナショック以降、「負けない運用」が投資家の注目を集めて資金流入が強まり、純資産残高の増加ペースが加速している。

 同ファンドは、国内・先進国・新興国の株式と債券、および国内・先進国のREITの合計8資産に分散投資し、大きく負けない運用を目指す。月次で資産配分比率を決定する「基本配分戦略」に加え、市場でリスクが高まった場合に日次で組入資産を安定資産や現金に入れ替える「機動的配分戦略」を活用し、基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら安定的な基準価額の上昇を目指す。

 同ファンドは20年3月の月次リターンが0.13%となった。コロナショックに見舞われ、多くのファンドがマイナスとなった同月にプラスのリターンを確保したことで、「負けない運用」に対する投資家の関心が高まり、その後、流入資金が増加基調を強めている。月次の純資金流入額は20年6月以降数度にわたって設定(2012年10月)来最大を更新しており、21年3月(モーニングスター推計)も484億円の純資金流入と設定来最大となっている。

 純資産残高が節目突破に要した日数も短期化している。1000億円到達(18年6月4日)には設定(12年10月26日)から1371営業日、1000億円から2000億円到達(20年5月21日)には475営業日を要したのに対し、2000億円から3000億円到達(20年9月28日)は87営業日、3000億円から4000億円到達(21年1月14日)は73営業日、そして4000億円から5000億円到達は54営業日となっている。

 同ファンドの21年3月末時点の過去5年間のシャープレシオは1.12と、モーニングスターカテゴリー「安定」の平均0.42を0.70上回り、カテゴリー内上位3%(86本中2位)。コロナワクチンの接種などによる景気回復期待を背景に投資家のリスク選好が強まる中でも、長期的に安定した運用成績を志向する投資家の支持を集め、旺盛な資金流入と純資産残高の増加につながっている。
提供:モーニングスター社
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