「JP 4資産バランスファンド成長コース」、レーティング付与26カ月目にして初の5ツ星獲得

 2021年3月末時点でモーニングスターレーティング付与対象の4515ファンドのうち、純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンドは3017本あり、内訳はレーティング新規22本、上昇225本、変わらず2532本、低下238本となった。同条件3017本のうち、レーティングが5ツ星に上昇したファンド、および新規に5ツ星を獲得したファンドについて取り上げる。なお、レーティングは運用実績3年以上のファンドを対象としている。

 レーティングが5ツ星に上昇したファンドは46本ある。今回注目したい5ツ星上昇ファンドはJP投信の「JP 4資産バランスファンド成長コース」(愛称:ゆうバランス)。モーニングスターレーティングは前月の4ツ星から上昇し、レーティングの付与が始まった2019年2月から26カ月目にして初めての5ツ星となった。

 「JP 4資産バランスファンド」は、4本のインデックスファンドへの投資を通じて、実質的に国内および先進国の株式と債券に分散投資するバランス型ファンドシリーズ。株式と債券の比率により「安定」「安定成長」「成長」の3コースがあり、今回5ツ星を獲得した「成長」は、株式70%(国内株式45%、海外株式25%)、債券30%(国内債券20%、海外債券10%)と3コースの中では最もリスクを取ってリターンの獲得を狙うタイプとなっている。

 2021年3月末時点の過去5年間のトータルリターン(年率)は7.98%とモーニングスターカテゴリー「バランス」平均の6.19%を1.79%上回り、カテゴリー内上位13%(175本中第22位)となっている。

 新規にレーティングが付与されたファンド22本のうち、5ツ星を獲得したのは2本あった。2本の中では、りそなアセットマネジメントの「Smart−i 8資産バランス 安定型」に注目したい。

 「Smart−i 8資産バランス」は、マザーファンドである9本のパッシブファンドへの投資を通じて、実質的に国内・先進国・新興国の株式と債券、および国内と先進国のREITの合計8資産に分散投資する。運用目的やリスク許容度により「安定型」「安定成長型」「成長型」の3コースがある。今回取り上げた「安定型」は、債券の投資比率を高めて資産の安定性を重視した運用を行うタイプで、基本的資産配分比率(20年3月時点)は、債券75%(国内28.5%、先進国(為替ヘッジあり)28.5%、先進国(為替ヘッジなし)16%、新興国2%)、株式21%(国内8%、先進国10%、新興国3%)、REIT4%(国内、先進国各2%)となっている。

 2021年3月末時点の過去3年間のトータルリターン(年率)は4.08%とカテゴリー「安定」平均の1.71%を2.37%上回り、カテゴリー内上位8%(113本中第8位)となっている。また、コストは、購入時手数料が不要のノーロードであるほか、信託報酬等(年率・税込み)は0.176%で、モーニングスターフィーレベルはカテゴリー「バランス・パッシブ」内で最も低コスト水準の「安い」となっている。
提供:モーニングスター社
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