前週の流入額上位−新規設定の「ブランディワイン・グローバルバリュー株式ファンド」がランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年8月30日−9月3日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、新規設定の「ブランディワイン・グローバルバリュー株式ファンド」のほか、返り咲き4ファンドの計5ファンドが新たにトップ10入りした。

 「ブランディワイン・グローバルバリュー株式ファンド」は三井住友DSアセットマネジメントが8月31日に設定した国際株式型ファンド。日本を含む全世界70カ国以上に対するマクロ経済分析を通じて投資対象国を15〜20カ国に絞り込んだ後、財務分析や経営陣の評価などの個別銘柄分析を行い、割安と判断した約60〜100銘柄に投資する。実質的な運用は、米国のブランディワイン・グローバル・インベストメント・マネジメントが行う。

 返り咲き4ファンドは、「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」(愛称:健次)、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))。「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド」は20年9月7−11日以来約1年ぶり、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は8月2−6日以来4週ぶり、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は8月16−20日以来2週ぶりのランクインとなった。

 前週の純資金流入額トップは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で212億円の純資金流入となった。前々週(2021年8月23−27日)の5位からランクアップし、7月5−9日以来のトップとなった。前週の米国株式市場で、S&P500、NYダウ、ナスダック総合指数の主要3指数が継続して過去最高値を更新する中、米国株式に投資するインデックスファンドへの資金流入額が増加した。

 このほかには、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」と「Bコース(為替ヘッジなし)」、「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:nextWIN)、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」が前々週に続いてランクインした。

 一方、前々週ランクインしていたファンドのうち、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」、「ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド」(ポジティブ・チェンジ)、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」、「ピクテ・マルチアセット・アロケーション・ファンド」(愛称:クアトロ)がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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