株式投信の残高拡大続く、2021年第2四半期末のシェアは47%=投資信託の世界統計

 世界の株式投信の残高拡大が続いている。投資信託協会が先日公表した「投資信託の世界統計2021年第2四半期(4月−6月)」によると、同四半期末の株式投信の純資産残高は前四半期(2021年第1四半期)末比7.8%増の32兆900億ドルとなった。5四半期連続の増加となる。

 同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が46の国・地域から提供されたデータを集計したもの。投信全体(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)では前四半期末比6.1%増の68兆5510億ドル、公社債投信は同4.5%増の13兆5090億ドル、バランスファンドは同7.1%増の8兆5090億ドルとなった。

 投信全体の残高に占める株式投信残高のシェアの推移を見ると、2019年第3四半期(7−9月)末−同第4四半期(10−12月)末の44−45%からコロナショック時の2020年第1四半期(1−3月)末に40%まで低下したが、その後は世界的な株価上昇と資金流入を背景に反転し、2021年第2四半期末は47%まで伸びた。なお、同四半期末の公社債投信のウエイトは20%、バランスファンドは12%となっている。

 2021年第2四半期の世界の投信全体への純資金流入額は8530億ドル。前四半期が2014年以降で最大となったこともあり前四半期比では28.1%減となったが、高水準を維持した。種別に見ると、株式投信への純資金流入額は前四半期比26.2%減の2560億ドル、公社債投信は同4.4%減の3040億ドル、バランスファンドは同35.3%減の1200億ドル。いずれも前四半期比では減少したが、株式投信は3四半期、公社債投信とバランスファンドは5四半期連続の純資金流入となった。
提供:モーニングスター社
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