前週の流入額上位−新規設定の「FDA日米バランスファンド(成長型)」がランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年10月4−8日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、新規設定の「FDA日米バランスファンド(成長型)」(愛称:みどりの架け橋・成長型)のほか、日経平均株価や米国株式に連動するインデックスファンドなどを合わせた計7本が新たにトップ10入りした。

 「FDA日米バランスファンド(成長型)」はSOMPOアセットマネジメントが10月8日に設定した。日米ETFへの投資を通じて、日米の株式と国債の4資産に分散投資する。「安定型」も同時設定された。基本投資配分比率を見ると日米のウエイトは両コースともに50:50で、各資産の配分は、成長型は4資産へ均等配分(25%ずつ)、安定型は日本株式10%、日本国債40%、米国株式10%、米国国債40%とする。成長型は80億円の純資金流入で第6位となった。安定型は20億円の純資金流入となった。販売会社は北國銀行。

 「FDA日米バランスファンド(成長型)」の他に先週新たにトップ10入りしたのは、「しんきん インデックスファンド225」「楽天 日本株4.3倍ブル」「ブル3倍日本株ポートフォリオ6」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)。

 「しんきん インデックスファンド225」は20年以降では初めて、「楽天 日本株4.3倍ブル」は9月21−24日以来、「ブル3倍日本株ポートフォリオ6」は5月24−28日以来のランクインとなった。先週の国内株式市場は、米長期金利の上昇や中国不動産大手・中国恒大の資金繰り懸念から続落し、日経平均株価は6日に09年7月以来約12年3カ月ぶりとなる8日続落を記録した。国内株式が急落する中で、これらの225連動型ファンドや日本株ブル型ファンドには、売り一巡後の戻りを見込んだ資金が向かったと見られる。「日経225ノーロードオープン」は218億円の純資金流入となり、先々週(2021年9月27日−10月4日)の第2位から浮上して、先週の純資金流入額トップとなった。

 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は8月30日−9月3日以来、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は9月6−10日以来のランクインとなった。

 「日経225ノーロードオープン」のほかに先々週に続いてトップ10入りしたのは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」「投資のソムリエ」「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」(愛称:クロスオーバー・グロース)「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」「フード&テクノロジー関連株式ファンド(資産成長型)」(愛称:フードテック)がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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