先週の流入額上位−「キャピタル 世界株式ファンド」が初のランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて先週(2021年10月11−15日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、「キャピタル 世界株式ファンド」が初のランクインとなった。また、1年1カ月ぶりのランクインとなった「iFreeレバレッジ NASDAQ100」を始め6ファンドがトップ10に返り咲いた。

 「キャピタル 世界株式ファンド」は新興国を含む世界の株式に分散投資する。21年9月末時点のポートフォリオの地域別構成比(売上ベース:組入銘柄の地域別売上高を基準に算出)は、北米43%、エマージング市場30%、欧州19%、日本4%など。組入上位銘柄は、米『テスラ』5.9%、米『マイクロソフト』3.5%、米『フェイスブック』3.0%などとなっている。同月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は16.68%とモーニングスターカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均を3.65%上回り、カテゴリー内上位13%(85本中11位)となっている。

 「iFreeレバレッジ NASDAQ100」は20年8月31日―9月4日以来のトップ10入りとなった。同ファンドは米国の株価指数先物、米国及び日本の債券に投資する。株式の組入総額と株価指数先物取引の買建玉の時価総額の合計が純資産総額の2倍程度になるよう調整し、日々の基準価額の値動きが米ナスダック市場上場の時価総額の大きい100社(金融除く)の株式で構成されるNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指す。先週の米国株式市場でNASDAQ総合指数は前週末比で2.18%上昇し、上昇率はS&P500種株価指数の1.82%、NYダウの1.58%を上回った。

 「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のほかには、「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」(愛称:クロスオーバー・グロース)、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Bコース(為替ヘッジなし)」と「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」、「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」がトップ10に返り咲いた。

 先々週(21年10月4−8日)に続いてトップ10入りしたのは、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の3ファンド。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Dコース」は210億円の純資金流入となり、2週ぶりのトップとなった。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「日経225ノーロードオープン」、「楽天 日本株4.3倍ブル」、「FDA日米バランスファンド(成長型)」(愛称:みどりの架け橋・成長型)、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・V・S&P500)、「しんきん インデックスファンド225」、「ブル3倍日本株ポートフォリオ6」がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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