前週の流入額上位−「AB・米国成長株投信Dコース」が2週連続トップ、上位10本中8本が米国株ファンド

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、およびETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年10月18−22日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、2週連続トップとなった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」(AB・米国成長株投信)シリーズの「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」を始め、8ファンドが米国株式を主要投資対象とするファンドとなった。

 「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」(AB・米国成長株投信)シリーズの「Dコース」は269億円の純資金流入。同シリーズは「Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」「Bコース(為替ヘッジなし)」とシリーズ4ファンド中3ファンドが前々週(2021年10月11−15日)に続いてトップ10入りした。

 このほかには、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」(愛称:クロスオーバー・グロース)「iFreeレバレッジ NASDAQ100」「ティー・ロウ・プライス 米国割安優良株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」が前々週に続いてトップ10となった。

 前週は2ファンドがトップ10内に返り咲いた。「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は10月4−8日以来2週ぶり、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」は9月27日−10月1日以来3週ぶりとなる。

 上位10ファンド中、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」を除く8ファンドを、米国株式を主要投資対象とするファンドが占めた。「ベイリー・ギフォード世界成長企業戦略/SMT.LN外国投資証券ファンド」も米国株の占める比率が高い。前週の米国株式市場は好調な企業決算を背景に続伸し、NYダウ、S&P500が過去最高値を更新した。今週はアップルやフェイスブックなどの決算が予定されている。米国株式の上昇と米国株式ファンドへの資金流入が続くか注目される。

 一方、前々週ランクインしていたファンドのうち、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「キャピタル 世界株式ファンド」がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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