株式投信残高は前四半期末比5.9%減、金融市場の混乱響く=投資信託の世界統計(2022年第1四半期)

 投資信託協会が21日に公表した「投資信託の世界統計2022年第1四半期(1月−3月)」によると、同四半期末の株式投信の純資産残高は前四半期(2021年第4四半期)末比5.9%減の31兆6500億ドルとなった。金融市場の混乱が響いた。同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が46の国・地域から提供されたデータを集計したものである。

 第1四半期は、米国の金融政策の引き締め前倒し観測やロシアのウクライナ侵攻などを受けて世界的に株安、債券安となり、投資信託への資金流入も細った。投信全体(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)の純資金流入額は810億ドルと前四半期の1兆1090億ドルから減少。株価は、世界の株価動向を示す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」が5.73%下落(前四半期は6.39%上昇)し、米国株式市場ではNYダウが4.57%下落(同7.37%上昇)した。債券も、米10年債利回りが2021年12月末の1.51%から2.34%へ上昇(債券価格は下落)し、国内10年債利回りも0.07%から0.21%へ上昇した。

 公社債投信の純資産残高は前四半期末比4.9%減の13兆500億ドルとなり4四半期ぶりに減少、バランスファンドも同4.7%減の8兆3700億ドルと2四半期ぶりに減少した。投信全体では同4.6%減の67兆8000億ドルと2四半期ぶりに減少した。

 第1四半期末時点の投信全体の残高に占める株式投信残高のシェアは46.7%となった。公社債投信は19.2%、バランスファンドは12.3%となった。
提供:モーニングスター社
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