野村AMが「野村新エマージング債券投信(通貨選択型)」シリーズ設定、当初募集金額は計1211億円超
野村アセットマネジメントは2月24日、「野村新エマージング債券投信(通貨選択型)」15ファンドの設定・運用を開始した。同シリーズでは、ブラジルレアル、米ドル、豪ドル、南アランドなど既存の「通貨選択型」ファンドでも多く採用されている新興国通貨に加え、「アジアは次の時代の主役として期待されている」(プロダクト・マーケティング部)との認識から、中国元に加えて、通貨選択型ファンドでは初となるインドネシアルピアをヘッジ先通貨に加えていることも特徴となっている。当初募集金額は15ファンドで計1211億円超となるなど人気を集めた。販売会社は野村証券。「毎月分配型」は年12回(毎月25日)決算。「年2回決算型」は6月25日、12月25日決算。
「野村新エマージング債券投信(通貨選択型)」シリーズは、「円コース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022401><2010022408>「米ドルコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022402><2010022409>「豪ドルコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022403><201002240A>「ブラジルレアルコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022404><201002240B>「南アフリカランドコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022405><201002240C>「中国元コース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022406><201002240D>「インドネシアルピアコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022407><201002240E>の14ファンドに加え、「マネープールファンド(年2回決算型)」で構成される。
当初募集期間では「ブラジルレアルコース(毎月分配型)」が724億円超と、ほかの「通貨選択型」ファンドでも人気を集めたブラジルレアルが一番の人気を集めた。
一方、「中国元コース(毎月分配型)」が137億円超と2番人気、「インドネシアルピアコース(毎月決算型)」が80億円超で3位となるなど、投資先通貨として比較的新しい通貨が人気を集めている。同シリーズは、分配頻度の異なる「毎月分配型」と「年2回決算型」があり、「毎月分配型」の各ファンドと「年2回決算型」の各ファンドとの間ではスイッチングが可能(ただし、「毎月分配型」と「年2回決算型」の間でのスイッチングは不可)。
同シリーズ(マネープールファンドを除く)は、相対的に利回りの高い米ドル建てのエマージング債券に実質的に投資する(実際には、外国投資信託の「アライアンス・バーンスタイン・ファンド2―ノムラ・エマージング・マーケッツ・ボンド・ポートフォリオ」を通じて投資する)。原則として、投資先の外国投信は純資産総額の80%以上をエマージング債券に投資、社債への投資比率は同35%以内、単一国への投資比率は30%以内とする。投資先の外国投信を運用するのはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとなる。アライアンス・バーンスタインは約40年と長期にわたる運用経験を持ち、グローバルに年金運用などの投資サービスを展開している。エマージング債券の運用は1992年に開始しており、運用資産は136億米ドル(09年9月末時点)に達している。
参考ポートフォリオ(09年11月末時点、実際のポートフォリオを表すものではない)では、銘柄数は108銘柄、投資対象国は30カ国以上と幅広く分散投資し、さらに比較的流動性の高い「米ドル建て」の債券に投資することで、リスク低減を図っている。国別の比率でみると、ブラジル、ロシア、トルコなどの比率が高い。同時に、社債の投資比率が12.2%を占めており、幅広い投資機会を求める仕組みも整えている。
今回、アジア地域通貨である中国元とインドネシアルピアを加えたことも特徴。人民元は投資家のニーズがある点を重視し、インドネシアルピアについては、インドネシアが中国とインドという新興国の間に位置し、両国の経済成長の恩恵が期待されるほか、同国の人口構成が若く人口大国であること、さらに天然ガスなどの資源が豊富な面に着目したという。また、非居住者の直接投資に制限があるものの、インドネシア株式市場が大きく上昇するなか、アジア通貨危機以降はインドネシアルピアの戻りの鈍い状況にあることも通貨面で注目できるという。
主な購入費用など
申込単位:1万円以上1円単位
買付手数料(税込み):3.15%
信託報酬率(年、税込み):実質的には1.774%程度(マネープールファンドは0.5775%以内<2月24日時点では0.1575%>)
信託財産留保額:0.3%
スイッチング手数料(税込み):1.575%(マネープールへのスイッチングは無料)
(渡邉亮)
提供:モーニングスター社
「野村新エマージング債券投信(通貨選択型)」シリーズは、「円コース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022401><2010022408>「米ドルコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022402><2010022409>「豪ドルコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022403><201002240A>「ブラジルレアルコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022404><201002240B>「南アフリカランドコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022405><201002240C>「中国元コース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022406><201002240D>「インドネシアルピアコース(毎月分配型)/(年2回決算型)」<2010022407><201002240E>の14ファンドに加え、「マネープールファンド(年2回決算型)」で構成される。
当初募集期間では「ブラジルレアルコース(毎月分配型)」が724億円超と、ほかの「通貨選択型」ファンドでも人気を集めたブラジルレアルが一番の人気を集めた。
一方、「中国元コース(毎月分配型)」が137億円超と2番人気、「インドネシアルピアコース(毎月決算型)」が80億円超で3位となるなど、投資先通貨として比較的新しい通貨が人気を集めている。同シリーズは、分配頻度の異なる「毎月分配型」と「年2回決算型」があり、「毎月分配型」の各ファンドと「年2回決算型」の各ファンドとの間ではスイッチングが可能(ただし、「毎月分配型」と「年2回決算型」の間でのスイッチングは不可)。
同シリーズ(マネープールファンドを除く)は、相対的に利回りの高い米ドル建てのエマージング債券に実質的に投資する(実際には、外国投資信託の「アライアンス・バーンスタイン・ファンド2―ノムラ・エマージング・マーケッツ・ボンド・ポートフォリオ」を通じて投資する)。原則として、投資先の外国投信は純資産総額の80%以上をエマージング債券に投資、社債への投資比率は同35%以内、単一国への投資比率は30%以内とする。投資先の外国投信を運用するのはアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーとなる。アライアンス・バーンスタインは約40年と長期にわたる運用経験を持ち、グローバルに年金運用などの投資サービスを展開している。エマージング債券の運用は1992年に開始しており、運用資産は136億米ドル(09年9月末時点)に達している。
参考ポートフォリオ(09年11月末時点、実際のポートフォリオを表すものではない)では、銘柄数は108銘柄、投資対象国は30カ国以上と幅広く分散投資し、さらに比較的流動性の高い「米ドル建て」の債券に投資することで、リスク低減を図っている。国別の比率でみると、ブラジル、ロシア、トルコなどの比率が高い。同時に、社債の投資比率が12.2%を占めており、幅広い投資機会を求める仕組みも整えている。
今回、アジア地域通貨である中国元とインドネシアルピアを加えたことも特徴。人民元は投資家のニーズがある点を重視し、インドネシアルピアについては、インドネシアが中国とインドという新興国の間に位置し、両国の経済成長の恩恵が期待されるほか、同国の人口構成が若く人口大国であること、さらに天然ガスなどの資源が豊富な面に着目したという。また、非居住者の直接投資に制限があるものの、インドネシア株式市場が大きく上昇するなか、アジア通貨危機以降はインドネシアルピアの戻りの鈍い状況にあることも通貨面で注目できるという。
主な購入費用など
申込単位:1万円以上1円単位
買付手数料(税込み):3.15%
信託報酬率(年、税込み):実質的には1.774%程度(マネープールファンドは0.5775%以内<2月24日時点では0.1575%>)
信託財産留保額:0.3%
スイッチング手数料(税込み):1.575%(マネープールへのスイッチングは無料)
(渡邉亮)
提供:モーニングスター社