<ETFインタビュー>ETFはCFDの併用で短期売買のツールとしても有用=楽天証券・新井氏(2)

 ――足元では個人投資家にどのようなETFが人気か。また、海外ETFが今後どのように利用されるとみているか。
 「依然として新興国の株価指数に連動するETFの人気が高い。当社では新興国の株式に幅広く投資するETF『iシェアーズ・MSCI・エマージング・マーケット・インデックス・ファンド』が資産残高、売買代金ともに1位だ。中国やブラジルといった単一の新興国株式を対象としたETFにもニーズがある。ブラジルの株式に投資するETF『iシェアーズ・MCSI・ブラジル・インデックス・ファンド』はリオデジャネイロでのオリンピック開催が決まってから売買が急に増えた。当社の米国上場ETFの売買代金ラインキング(現地約定日2月15日から19日まで)では3位に入っている」

 「2月26日にドイツ銀行グループ提供のETF5本の取り扱いを開始したが、うち4本は新興国の株式が投資対象のETFだ。なかでも『db x トラッカーズMSCIエマージング・マーケット・アジア・トータルリターン・ネット・インデックスETF』は中国やインドなどの新興国の株式に分散投資できるETFとして注目される。アジアの新興国株式をカバーするETFを当社で取り扱うのは初めてだ」

 「ETFは長期投資のツールとして有用だが、米国では短期売買のツールとしても普及している。日本でも同じことが起こるだろう。2月15日から当社のCFD(差金決済取引)でETFを売買できるようになった。当社で扱う外国株式や海外上場のETFは空売りができないが、CFDではETFの売りポジションを持つことが可能だ。このため、現物で保有しているETFのヘッジとしてCFDを利用したり、相場の下落局面でレバレッジをきかせて利益を狙うことができる」

(坂本浩明)
提供:モーニングスター社
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