海外資産に投資する「為替ヘッジあり」のファンドが上位に―2月の投信市場

 モーニングスターがまとめた2月の投信市場における類似ファンド分類ごとの1カ月リターン平均において、主要な類似ファンド分類平均の中では「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」(8本)の平均が1.71%で上位となった。このほか、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」(15本)の平均が1.14%、「国際株式・REIT(為替ヘッジなし)」(38本)の平均が0.87%と上昇が目立った。国内資産では、「J−REIT」(22本)の平均が0.74%の上昇となった。北米株式市場が堅調に推移するなか、米REIT(不動産投資信託)では、サイモン・プロパティー・グループがゼネラル・グロース・プロパティーズへの買収提案を行うなどの好材料が出て海外REITが上昇する展開となった。
 一方、「国際株式・欧州(為替ヘッジなし)」(10本)の平均は4.08%の下落。ギリシャの財政悪化問題に加え、ユーロ安が進んだことも影響している。

 2月の新設ファンドでは、「野村 新エマージング債券投信(レアル)毎月」<2010022404>の当初募集金額が724億円超で1位となった。同ファンドは「通貨選択型」ファンド「野村 新エマージング債券投信(通貨選択型)」シリーズの1本であり、シリーズ全体では当初募集金額の合計は1211億円超となった。また、日本株に投資する「ダイワ・ニッポン応援F―京都の志士達―」<2010021903>の当初募集金額が345億円超となったことも注目される。
提供:モーニングスター社
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