3月の投信概況は運用増が過去最高、純資産総額はリーマン・ショック前の08年9月の水準に接近

 投資信託協会が3月の投信概況を発表した。株式投信の純資産総額は52兆5775億円となった。2008年9月の52兆8217億円に迫る水準に回復、リーマン・ショック後の最高値に達した。
 3月は資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)が5825億円の増加。一方、運用増減は3兆5228億円と1982年のデータ取得開始以来の最高額を記録した。これは「出遅れていた日本株の好調に加え、為替面でも円・ドルで4円近い円安進行が影響した」(投資信託協会副会長の乾文男氏)ことが影響した。
 また、09年3月末時点との比較では、投信全体の純資産総額は51.5兆円から63.7兆円へと約23.7%増加。なかでも、外貨建ての投信の残高が22.6兆円から29.4兆円となり、投信全体に占める比率は約44%から約46%に増加した。内訳では、豪ドル建てが09年3月末時点の約2.5兆円から10年3月末は約4.3兆円に、ブラジルレアル建てが同約0.7兆円から同約2.3兆円に急増しており、資源国や新興国の通貨への投資資金のシフトが明白となっている。
提供:モーニングスター社
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