三井住友アセットが新ファンド「中国元建債・香港株オープン」を設定

 三井住友アセットマネジメントは11月28日、香港上場の株式と中国人民元建ての国債に投資する「中国元建債・香港株オープン(愛称:元ちゃん)」(追加型株式投信/国際株式型、アジア・オセアニア型)の設定・運用を開始する。当初募集期間は10月30日〜11月27日。販売会社は東洋証券。年1回決算(11月、初回決算日は11月12日)。
 株式と人民元建ての債券をセットにしたバランス型のオープン投信は国内で初となる。「債券の安定したクーポン収入と人民元の魅力に香港株式の上昇を加味した商品」(会社側)という。ファミリーファンド方式で運用を行う。当初設定上限額は100億円。
 米国発の金融危機の影響をまともに受け、香港H株指数は07年10月30日の高値2万407ポイントから足元(08年10月20日)7441ポイントまで下落。下げ幅は63.6%に達している。ただ、香港H株のPER(株価収益率)は9.8倍(10月9日現在)と日本のTOPIXの同11.4倍と比較しても割安感が強くなっている。日本の08年実質GDP(国内総生産)成長率が1%に達しないと見られているのに対し、中国のGDPは足元2桁成長を割り込んだとはいえ、2008年第3四半期のGDPは前年同期比9.0%増。消費者物価の下落によりインフレ懸念が払拭されつつあることも注目される。
 中国人民元建て国債も短期物を主に組み入れるといい、香港H株への投資を含めた相乗効果が見込まれるという。

 販売手数料(上限、税込み):3.15%
 信託報酬(年、税込み):1.764% 
 信託財産留保額:0.3%



提供:モーニングスター社
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