4月の投信概況、純資産総額は53.6兆円とリーマン・ショック直後の水準を上回る

 投資信託協会は5月18日、4月の投信概況を発表した。純資産総額は前月比1兆425億円増の53兆6200億円。リーマン・ショック直後の08年9月の水準(52兆8287億円)を1年7カ月ぶりに上回った。

 4月の株式投信では、新規設定ファンドなどへの資金流入が続いた。株式投信の設定額は2兆6888億円となり、07年8月以来の高水準となった。しかし、解約も07年7月以来となる2兆3994億円となり、資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は2569億円の資金流入となった。運用増は7856億円。投資信託協会副会長の乾文男氏は「ニューマネーが投信に着実に入ってきている」とコメントした。投信全体では、純資産総額は3月末比1兆6946億円増の65兆3931億円となった。

 株式投信の分類別の内訳では、4月に新規設定された新ファンド「野村 G・ハイ・イールド債券(資源国通貨)毎月」<2010042302>などの当初募集金額が大きく伸びたことにより、「ファンドオブファンズ」が4115億円の資金流入となった。これに対して「国内株式型」は487億円の減少となり、11カ月連続の資金流出となった。
提供:モーニングスター社
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