波乱相場の最中、高レバレッジのETFが登場=米モーニングスター
米投資信託会社のディレクションは5日からレバレッジ3倍のETF(上場投資信託)の取引を開始した。ブル型と呼ばれるタイプのETFは株式の上昇局面、ベア型は株式の下落局面で利益を追求する商品で、連動する指数の3倍のリターンを狙うことができる。金融不安の中、ただでさえ市場のボラティリティ(変動性)が高いときに、こうした高レバレッジ商品の登場は驚きだ。
積極的にレバレッジを利用するETFは長期投資には適していないが、プロの投資家がヘッジや投機の手段として使う分には強力なツールとなるだろう。3倍のレバレッジにより、本来必要な投資額の3分の1で期待するリターンを達成可能となり、残りの投資額は他の商品に振り向けられる。また、カラ売りは損失が無制限に膨らむ可能性があるが、ベア型のETFは投資した以上に損失が拡大することはない。
注意すべきは、今回登場したETFは運用実績が少なく、ディレクションがETFの分野に参入してまだ日が浅い点だ。これらの商品が今後どの程度の運用資産額を集め、日々の売買高がどの程度の水準で推移するかを見極める必要がある。(2008年11月5日付コラムを抄訳)
提供:モーニングスター社
積極的にレバレッジを利用するETFは長期投資には適していないが、プロの投資家がヘッジや投機の手段として使う分には強力なツールとなるだろう。3倍のレバレッジにより、本来必要な投資額の3分の1で期待するリターンを達成可能となり、残りの投資額は他の商品に振り向けられる。また、カラ売りは損失が無制限に膨らむ可能性があるが、ベア型のETFは投資した以上に損失が拡大することはない。
注意すべきは、今回登場したETFは運用実績が少なく、ディレクションがETFの分野に参入してまだ日が浅い点だ。これらの商品が今後どの程度の運用資産額を集め、日々の売買高がどの程度の水準で推移するかを見極める必要がある。(2008年11月5日付コラムを抄訳)
提供:モーニングスター社