投信の解約相次ぐ中、ETFは資金流入が顕著に=米モーニングスター
この数カ月は厳しい相場環境の中で投資信託の解約が相次いだが、9月までを見る限りETF(上場投資信託)の中には資金流入が増えているものもある。
ETFが健闘している理由は主に3つ考えられる。まず、高いボラティリティ(変動性)の中で、値動きの安定した商品を投資家が求めている点が挙げられる。S&P500指数が5%〜10%も変動すれば、個別株はそれ以上に値動きが大きくなる可能性がある。このような環境では、例えばアップル株を買うよりも、ハイテク企業が中心のナスダック100指数に連動するETF「パワーシェアーズ・ナスダック・100」(QQQQ)に投資した方が、ボラティリティを抑えられる。
2つ目の理由としては、長期スタンスの個人投資家などが継続的にETFを購入していることが考えられる。こうした投資家は下げ相場でもパニックにならず、自らの投資戦略に従って資金を投じている。
最後に、ベンチマークを上回る投資成績を目指すアクティブ型ファンドの投資家が、相場急落で痛手を受けて、指数連動型のファンドに流れた可能性がある。実際に、1999年から2000年のITバブルが崩壊した後には、インデックス・ファンドへの資金流入が加速している。(2008年10月31日付コラムを抄訳)
提供:モーニングスター社
ETFが健闘している理由は主に3つ考えられる。まず、高いボラティリティ(変動性)の中で、値動きの安定した商品を投資家が求めている点が挙げられる。S&P500指数が5%〜10%も変動すれば、個別株はそれ以上に値動きが大きくなる可能性がある。このような環境では、例えばアップル株を買うよりも、ハイテク企業が中心のナスダック100指数に連動するETF「パワーシェアーズ・ナスダック・100」(QQQQ)に投資した方が、ボラティリティを抑えられる。
2つ目の理由としては、長期スタンスの個人投資家などが継続的にETFを購入していることが考えられる。こうした投資家は下げ相場でもパニックにならず、自らの投資戦略に従って資金を投じている。
最後に、ベンチマークを上回る投資成績を目指すアクティブ型ファンドの投資家が、相場急落で痛手を受けて、指数連動型のファンドに流れた可能性がある。実際に、1999年から2000年のITバブルが崩壊した後には、インデックス・ファンドへの資金流入が加速している。(2008年10月31日付コラムを抄訳)
提供:モーニングスター社