ゴールドマン・サックスAMが米リート市場についてレポート

 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは7日、「米国の株式市場およびリート(上場不動産投信)市場の投資環境について」の臨時レポートをまとめた。  
 米リート市場に関しては10月5日に前日比10.46%(MSCI米国リート指数/米ドルベース)の急落となり、金融セクター全体を上回る下落となった。足元で急速に縮小しつつある雇用市場が商業用不動産に対する需要の減速懸念を招き、リート市場の地合を大きく悪化させたという。
 今後のリート市場の見通しについては、足元の景況感の急速な悪化に伴い不動産需要が今後減速すると見込まれるものの、ここ数年間、建築コストの増加により不動産の供給が大きく制約されていたことから、急速な需給バランスの悪化は予想していないという。さらに、最近の信用収縮が不動産の新規建築をほぼ完全にストップさせている状況にあることもサポート要因とみている。リートは本来、足元の景況感の動きに対してややディフェンシブな業績推移を伴う特徴があることから、3年以上など長期かつ予想以上に深刻な景気後退に突入しないことを前提とすれば、リートの収益見通しは相対的に底堅いものになるとみている。



提供:モーニングスター社
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