「国内債券」が上位に―6月の投信市場

 モーニングスターではこのたび、6月の投信市場の動向をまとめた。

 類似ファンド分類ごとの1カ月間のトータルリターン平均をみると、海外資産に投資すると同時に為替ヘッジを行うタイプのファンドが上位に入るなか、主要な類似ファンド分類のなかでは、「国内債券」(54本)が0.92%のプラスとなった。このほか、「国際株式・アジア・オセアニア(為替ヘッジなし)」が0.06%と小幅のプラスとなった以外には、主要な類似ファンド分類はおおむねマイナスのリターンとなった。米経済指標に落ち込みが見られるなか、リスク回避の動きが強まり、特に海外資産に投資するファンドについては円高の進行がマイナスに影響した。

 主要な類似ファンド分類のなかで特にマイナスが大きくなったのが、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」(13本)で、8.35%のマイナスとなった。このほか、国内株式に投資するファンドなど、株式に投資するファンドの下落が目立った。

 6月に新規設定されたファンドでは、「野村 アジアCB投信(毎月分配型)」<2010060301>が404億円超で1位となった。2位は「アジア・テクノロジー関連株F−東方旋風−」<2010070102>で240億円となった。
提供:モーニングスター社
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