インベスコが「アジア・テクノロジー関連株ファンド−東方旋風−」を設定(2)

 インベスコ投信投資顧問は7月1日、日本を除くアジアのテクノロジー関連企業の株式に投資する「アジア・テクノロジー関連株ファンド−東方旋風−」(追加型/海外/株式)<2010070102>を設定し、運用を開始した。販売会社は大和証券。年2回(6月15日、12月15日)決算。7月7日時点の純資産総額は239億円超。

 「アジア・テクノロジー関連株ファンド−東方旋風−」はセクター別でみると、テクノロジー・ハードウエアや機器が52%を占めるが、ソフトウエア・サービスも24%も組み入れられている。「現在では、テクノロジー関連としてインターネットは欠かせない存在となっている」(プロダクト・サービス部)との観点から、ソフトウエアや電子商取引関連の銘柄にも注目する。さらに、2010年から2012年までのモデル・ポートフォリオでの単純平均1株利益成長率はアジア地域(除く日本)の一般的な株価指数(MSCI AC Asia ex Japan)の平均を上回っており、同ファンドはグロース志向の強いものとなるという。

 今回、アジアのテクノロジー関連企業に注目する背景について、(1)2008年のリーマン・ショック以降は世界的に企業のIT関連投資が停滞したが、景気見通しの改善とともに投資復活の兆しが出始めていること(2)アップル社の「iPad」に代表されるようなさまざまなテクノロジー関連の「キラープロダクト」が産まれ、今後の普及が期待される状況にあること、の2点を挙げている。「日本に在住していると気が付きにくいかも知れないが、近年アジア全体で企業の技術力が大きく向上しており、アジアのテクノロジー関連企業がこのような需要拡大の恩恵を受けやすい」(同)。テクノロジー関連製品についても、「数年前は日本企業の部品が多く採用されていたが、今はアジア企業の部品が多くを占めている」(同)という。

 また、もともとDRAMなどではアジア企業が高いシェアを獲得していたが、日本発の技術であるフラッシュメモリーや白色LEDなどでも、フラッシュメモリーは2008年時点(出荷量ベース)で韓国が53.9%を占め、白色LEDでも台湾や韓国が計30.3%を占めるなど、「技術力の進化が加速する一方、重要な部品もアジアが占めるようになってきている」(同)ようだ。

 同時に、「アジア地域は、テクノロジー関連製品の部品供給や生産拠点としての役割のみが注目点ではなく、生活水準の向上や経済規模の拡大による消費市場としての将来性も期待される」(同)と語る。新興国でのテクノロジー製品の普及は始まったばかりであり、今後も市場拡大の期待が高い。中国やインドなどの人口大国ではこうした「人口の多さ」がインターネット・サービスなどの今後の進展に大きな恩恵をもたらすとみている。

主な購入費用など
申込手数料(上限、税込み):3.15%
申込単位:10万円以上1万円単位(または、10万口以上1口単位)、「分配金再投資コース」と「分配金支払いコース」
信託報酬率(年、税込み):1.8585%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
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