BNYメロンAMが新興国の見通しについてレポート

 BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンは12日、「新興国市場の今後の見通し」のレポートを発表した。新興国現地通貨建て債券について、世界的な金融システム危機により新興国現地通貨建て債券も下落したが、新興国のファンダメンタルズは10年前のアジア通貨危機当時と比べて良好な状態にあり、他の金融資産の下落幅に比べると軽微だったとしている。
 新興国の経済成長率は鈍化するものの、依然として先進国を大きく上回っている。新興国現地通貨建て債券市場では自国投資家の増加という構造的な変化も注目され、今後、中長期的に魅力的な資産クラスに育っていくと予想する。また、同債券市場の規模はドル建て債券市場の約3倍と拡大しており、投資家の主体も自国の年金や保険など長期投資を前提とした機関投資家が中心になっているという。これまでの一方的な下落から、上昇に転じた通貨も出てきたと注目している。

提供:モーニングスター社
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