「米国債バブル」で関連ETFのパフォーマンスが好調=米モーニングスター
米国債に投資するETF(上場投資信託)のパフォーマンスが好調だ。米国上場ETFの年初来騰落率をみると、相場の下落局面で利益を狙うショート(カラ売り)型のETFが上位を占める中、ショート型以外で唯一堅調な値動きをしているのが「iシェアーズ・バークレイズ米国国債20年超ファンド(TLT)」だ。背景には米国債の利回り低下(債券価格の上昇)がある。米国債の利回りでは、10年債の利回りが現在(12月5日時点)で2.65%と、1954年以来の低水準となった。興味深いことに、1954年というのは米国が最後に経験したデフレが起こる直前の年である。
米国債はバブルの様相を見せ始めていると考える向きもあるが、もし米国債の値上がりで利益を得ようとするのであれば、何をきっかけにバブルが弾けるかについても注意を払う必要がある。インフレ期待の上昇など考えられる要因はいくつかあるが、国債バブルのガス抜き弁となるのは投資家のリスク投資意欲の回復かもしれない。3%を下回る米10年物国債の利回りで満足できる投資家は少ないと考えられるからだ。(2008年12月5日付コラムを抄訳)
提供:モーニングスター社
米国債はバブルの様相を見せ始めていると考える向きもあるが、もし米国債の値上がりで利益を得ようとするのであれば、何をきっかけにバブルが弾けるかについても注意を払う必要がある。インフレ期待の上昇など考えられる要因はいくつかあるが、国債バブルのガス抜き弁となるのは投資家のリスク投資意欲の回復かもしれない。3%を下回る米10年物国債の利回りで満足できる投資家は少ないと考えられるからだ。(2008年12月5日付コラムを抄訳)
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