野村AMの「野村新中国A株投信」―希少性の高い中国A株ファンド、当初申込期間で募集停止に(1)

 野村アセットマネジメントは10月15日、中国A株に投資するファンド「野村新中国A株投信」<2010101501>の設定・運用を開始した。人民元建ての株式(中国A株)は中国国内投資家と適格国外機関投資家(QFII制度)のみが投資可能であり、希少性の高い投資対象として知られる。同ファンドは10月4日から14日までの当初申込期間中に約300億円を集めて買い付け申し込みの受付を一時停止するなど人気を集めている(10月21日時点では募集停止中)。販売会社は野村證券。年1回(原則、8月18日)決算。

 中国A株のみに投資するファンドは野村AMでもすでに単位型投信を設定している。一方、中国A株はその希少性からこれまでも投資家の関心を集めてきている。一般に、中国A株に投資するファンドでは、投資家の換金が月1度などに制限される場合もあるが、今回の「野村新中国A株投信」はこうした制約がなく、当初申込期間中に買い付け申し込みを一時停止するなど人気を集めた一因となったようだ。

 「野村新中国A株投信」は、中国の金融商品取引所に上場する中国・人民元建ての株式(中国A株)などに投資する投資信託証券を実質的な主要投資対象とする。具体的には、中国A株を主要投資対象とするケイマン諸島籍の円建て外国投資信託「ノムラ・チャイナ・インベストメント・ファンド−チャイナAシェアーズ・ファンド」、中国A株を対象としたスワップ取引やオプション取引など行うケイマン諸島籍の円建て外国投資信託「ノムラ・チャイナ・リターン・ファンド」に投資する。このほか、上海株式指数・上証50連動型上場投資信託にも投資する可能性がある。

 2本の外国投資信託の運用については、投資顧問が野村AM、副投資顧問がノムラ・アセット・マネジメント・ホンコン・リミテッドと中国本土系運用会社チャイナ・アセット・マネジメント(ホンコン)リミテッドとなっている。

 副投資顧問のチャイナ・アセット・マネジメント(ホンコン)リミテッドは、中国資産運用業界のリーディングカンパニーであるチャイナ・アセット・マネジメント・リミテッドの香港現地法人。チャイナ・アセット・マネジメント・リミテッドは中国初のエンハンスド・インデックス・ファンド、中国初のETF(上場投資信託)「上証50ETF」など、中国における資産運用のパイオニアとしてさまざまな運用商品を提供している。また、70名を超えるアナリストを抱えるなど、中国最大規模の投資調査チームを有しており、現地での銘柄調査体制も充実している。
提供:モーニングスター社
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