J−REITに投資するファンドが上位に―10月の投信市場

 モーニングスターはこのほど、10月の投信市場の概況をまとめた。10月末までの類似ファンド分類ごとの過去1カ月間のトータルリターンの平均をみると、主要な類似ファンド分類では「J−REIT」(24本)のトータルリターンの平均が3.21%となり、上位に入った。日銀が10月5日にREIT(不動産投資信託)などの金融資産の買い入れを含めた5兆円規模の基金の創設を検討すると発表したことなどを背景に上昇した。10月28日の日銀の金融政策決定会合ではJ−REITの買い入れ限度額を500億円程度とすることを決定したことで、金額に対する失望売りが出たものの、東証REIT指数は上昇して終了した。

 このほか、為替ヘッジがあるファンドの上昇が目立ったほか、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」(31本)も2.60%の上昇となった。中国では利上げが行われたものの、上海株式市場は株価の出遅れ感などから資金が流入した。このほか、「国際株式・グローバル(為替ヘッジなし)」(136本)は0.12%と小幅の上昇となったが、「国際債券・グローバル(為替ヘッジなし)」(130本)は2.89%のマイナスとなった。

 一方、下落が目立ったのは「国内小型バリュー」(16本)で4.49%の下落。国内株式に投資するファンドが目立った。また。「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」(25本)が3.17%の下落となった。

 過去3カ月間のトータルリターンをみると、為替ヘッジがあるファンドが上位となったほか、「国際株式・アジア・オセアニア(為替ヘッジなし)」(59本)が7.84%のプラスとなっている。一方、下落が目立ったのは「国内小型グロース・純資産額100億円未満」(26本)など国内中小型株に投資するファンドとなった。

 10月の新規設定ファンドでは、10月28日設定の「ドイチェ・高配当インフラ関連株(レアル)毎」<2010102804>の当初募集金額が541億円超となり、トップとなった。2位は「野村 新中国A株投信」<2010101501>、3位は「ダイワ 米国高金利社債F(通貨)レアル(毎月)」<2010101301>で続いている。
提供:モーニングスター社
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