株式投信は18カ月連続の資金流入超も、運用減から純資産総額は減少―10月の投信概況

 投資信託協会は11月12日、10月の投信概況を発表した。株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は、前月末比で2822億円の純増となり、2009年5月以降、18カ月連続の資金純増となった。投資環境をみると、海外株式市場はおおむね上昇したものの、外国為替市場で主要通貨に対する円高が進み外貨運用に影響したため、運用増減においては1兆1045億円のマイナスとなった。この結果、純資産総額は8223億円減少し、純資産は51兆75億円となった。

 株式投信(追加型)の商品分類別内訳を見ると、運用増減ではすべての分類で運用減となった。資金増減でみると、通貨選択型ファンドの人気継続もあり、ファンドオブファンズが9月の4564億円増に続き、5519億円増と高水準の増加となった(22カ月連続の資金流入超)。また、国内株式型は371億円の資金流出となり、国際株式型も1192億円の資金流出となっている。国際株式型では中南米型からの資金流出が多くみられた。

 投資信託協会副会長の乾文男氏は、「バランス型やファンドオブファンズへの資金流入が続いていることから、株式に投資するファンドを売却して債券関連に投資するファンドを購入する流れが生まれつつあるようだ」と分析している。

 投信全体では、資金増減が4087億円のプラスとなり、19カ月連続の増加となった。しかし、運用増減では1兆1050億円のマイナスとなり、純資産総額は前月末比6962億円減の61兆8726億円となった。
提供:モーニングスター社
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