国内株式、J−REITに投資するファンドが上位に―11月の投信市場

 モーニングスターはこのほど、11月の投信市場の概況をまとめた。11月末までの類似ファンド分類ごとの過去1カ月間のトータルリターンの平均をみると、主要な類似ファンド分類では、「日経225連動型」(30本)のトータルリターンの平均が7.94%のプラスとなり、上位に入った。このほか、「J−REIT」(25本)のトータルリターンの平均が6.80%のプラスとなるなど、国内株式などに投資するファンドの上昇が目だった。

 一方、この間に長期金利(新発10年国債利回り)が上昇したことなどから、「国内債券」(54本)のトータルリターンの平均は0.90%のマイナスとなった。また、主要な類似ファンド分類では、「国際株式・グローバル(為替ヘッジなし)」(138本)は2.30%のプラス、「国際債券・グローバル(為替ヘッジなし)」(134本)は0.33%のプラスとなった。また、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」(31本)も2.80%のプラスとなった。

 下落が目立ったのは「国際債券・欧州(為替ヘッジなし)」(18本)で3.31%のマイナスとなるなど、アイルランドを中心とした欧州での財政不安の影響を大きく受けた。また、この間に円安が進んだことから、為替ヘッジのあるファンドのマイナスが目立った。

 11月の新規設定ファンドでは、11月9日設定の「チャインドネシア株式オープン」<2010110902>の当初募集金額が189億円超となり、トップとなった。2位は「パシフィック好配当株式F(毎月分配型)」<2010110801>が156億円超で続いた。10月と比較してやや低調な当初募集金額となったものの、直近ではあまり人気を集めていなかった株式に投資するファンドに資金が流入したことは注目される。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。