株式投信の純資産総額は円安の寄与などで4月以来の水準――11月の投信概況

 投資信託協会は12月13日、11月の投信概況を発表した。11月の株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は、前月末比で3052億円の純増となった。2009年5月以降から19カ月連続で資金純増を維持している。投資環境をみると、11月は外国為替市場で円が対ドルで4%以上の円安となっため、外貨運用には大きくプラスに影響した。また、TOPIX(東証株価指数)が6.17%上昇したため国内株式ファンドも堅調となり、株式投信全体の運用増減は7652億円のプラスとなった。この結果、純資産総額は1兆704億円増加し、純資産は52兆779億円と4月以来の水準に達した。11月末の国内公募投信全体では、純資産額は前月末比で1兆2787億円増の63兆1514億円となった。

 株式投信(追加型)の商品分類別内訳を見ると、運用増減額ではすべての分類で運用増となり、すべての分類で運用減となった10月とは逆の結果となった。また、資金増減でみると、ファンドオブファンズが6297億円増となり、22カ月連続の資金流入超となった。一方、国際株式型が1042億円の純資金流出と、10月の1192億円の流出に続き資金流出傾向が加速している。

 また、12月の追加型株式投信の新規設定予定本数は32本と、過去1年の月次平均である38本よりも少ない。内訳を見ても、このうち通貨選択型ファンドが4コース計16本あり、これを差し引くと新規設定ファンドはわずか16本となる。
提供:モーニングスター社
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