PCAアセットがインド株ファンドの基準価格の下落についてレポート
ピーシーエー・アセット・マネジメントは9日、同社インド株ファンドの基準価格の下落についてレポートを発表した。
インド市場では、外国人投資家の株式売り越し傾向が止まってきたことや、2日に発表されたインド準備銀行の追加金融緩和(レポレートを5.5%へ1%引き下げるなど)を受け、株価が上昇していた。しかし、企業業績の悪化懸念が依然として強いところに、7日にインド第4位のソフトウェア会社サティヤム・コンピュータ・サービシズの粉飾決算問題が発覚。同社株価が急落したほかIT企業をはじめとする他社にも売りが波及した。一方、コーポレート・ガバナンスへの定評のある企業やIT企業でもサティヤム社のスキャンダルによって恩恵を受けると期待された企業では株価が若干上昇したところもあったという。セクター別では、エネルギー、金融、通信サービスなどの下げが目立ったとしている。
PCAアセットのインド株運用担当者は、今回のスキャンダルで市場の見方や運用方針は変更していない。短期的にはインド内外の景気指標が軟調に推移することが予想されるため、慎重に大型株を中心としたポートフォリオを維持し、景気動向を注視するという。一方、長期的にはマクロ経済環境が徐々に改善することが期待され、値下がりで株価水準の魅力度も増すことから、現状の調整局面が長期的に見れば押し目買いの好機だと指摘している。
提供:モーニングスター社
インド市場では、外国人投資家の株式売り越し傾向が止まってきたことや、2日に発表されたインド準備銀行の追加金融緩和(レポレートを5.5%へ1%引き下げるなど)を受け、株価が上昇していた。しかし、企業業績の悪化懸念が依然として強いところに、7日にインド第4位のソフトウェア会社サティヤム・コンピュータ・サービシズの粉飾決算問題が発覚。同社株価が急落したほかIT企業をはじめとする他社にも売りが波及した。一方、コーポレート・ガバナンスへの定評のある企業やIT企業でもサティヤム社のスキャンダルによって恩恵を受けると期待された企業では株価が若干上昇したところもあったという。セクター別では、エネルギー、金融、通信サービスなどの下げが目立ったとしている。
PCAアセットのインド株運用担当者は、今回のスキャンダルで市場の見方や運用方針は変更していない。短期的にはインド内外の景気指標が軟調に推移することが予想されるため、慎重に大型株を中心としたポートフォリオを維持し、景気動向を注視するという。一方、長期的にはマクロ経済環境が徐々に改善することが期待され、値下がりで株価水準の魅力度も増すことから、現状の調整局面が長期的に見れば押し目買いの好機だと指摘している。
提供:モーニングスター社