国際投信投資顧問は２月９日から、「グローバル高金利通貨オープン（毎月決算型）」<2008013105>の設定・解約の申し込み受け付けを再開すると発表した。エジプト情勢の混乱の影響によりエジプト通貨のポンドの為替取引が停止されていたことから、同ファンドの設定・解約申し込みの受け付けも２月１日から一時中止されていたが、エジプト現地２月７日に取引が再開されたことで申し込み受け付けを再開した。

　同ファンドはエジプト情勢の混乱を受けて、現地１月２６日から２７日の間にマザーファンドに組み入れていたエジプト債券を売却し、メキシコ債券を買い付ける入れ替えを実施していた。債券の入れ替え時には為替取引も平行して行っているものの、今回のエジプト・ポンド売りについてはエジプト・ポンド売りの為替取引が執行できない状況に陥っていたという。今回、為替取引の再開に伴い、マザーファンドで保有していたエジプト・ポンドをすべて売却しており、売却取引の完了を確認している。このほか、国際投信では「グローバル高金利通貨オープン（１年決算型）」<2008110402>、「新興国高金利通貨オープン（毎月決算型）」<2009112402>の設定・解約申し込みの受け付け再開を発表している。

　一方、「日興　アフリカ株式ファンド」<2008093001>など、投資対象の一部にエジプト株式を含むファンドについては、１月３０日からエジプト取引所の休場が続いており、エジプト取引所の取引再開のめどが立っていないため、２月９日時点では設定・解約の申し込み受け付けを中止している。エジプト関連の資産に投資しているファンドの動向については引き続き注視する必要がありそうだ。
提供：モーニングスター社