国内株式型が上位を席巻―6月の「カテゴリー」月間リターンランク

 モーニングスターはこのほど、2011年6月末までのカテゴリーごとの過去1カ月間のトータルリターン平均をまとめた。

 主要なカテゴリーでは、「国内小型バリュー」2.82%で首位。2位は「国内中型バリュー」2.17%、3位「国内小型ブレンド」2.07%、4位「国内中型ブレンド」1.51%となり、上位4位を国内株式型が占める結果となった。

 同期間は日経平均、TOPIXとも1.2%台の上昇に転じるなど、日本株の回復局面にあり、値動きの軽い割安な中小型株とそれに投資する中小型日本株ファンドがいち早く上昇した格好となった。

 また、5位に「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」1.47%がランクインしたものの、6位から10位は「国内大型バリュー」「国内中型グロース」「国内小型グロース」「国内大型グロース」「国内大型ブレンド」の順で国内株式型が占め、日本株一色の様相を呈している。

 全72のカテゴリー中、トータルリターン平均がマイナスとなったのが50カテゴリーとなり、通貨選択型ファンドの占有率が高い「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」もマイナス0.21%(31位)と振るわなかった。

 また、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」は6月下旬に温家宝首相が今年の国内インフレ率を5%未満に抑え込む主旨の見解を示したことで中国A株が反発した経緯もあり、中国A株に投資する一部ファンドで最大7.19%のトータルリターンとなったものの、平均ではマイナス2.28%(62位)とブレの大きさが際立つ結果となった。
提供:モーニングスター社
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