外国籍ファンドの「トランストレンド連動ファンド(豪ドル建・元本確保型)」が4月3日に設定

 大和証券が販売する外国籍ファンド「ダイワ・J.P.モルガン・ファンド・シリーズ トランストレンド連動ファンド(豪ドル建て・元本確保型)」(ケイマン籍オープン・エンド契約型外国投資信託/単位型)が4月3日に設定・運用開始する。同ファンドは、マネージド・フューチャーズという世界中の先物市場を対象とし、先物のトレンド(方向性)から収益機会を目指す戦略を採る。特に金融市場の混乱が続く中、株式や債券などの伝統的資産運用が苦戦する一方、これら伝統的資産運用以外の「オルタナティブ投資」の一つであるマネージド・フューチャーズ戦略は比較的堅調なパフォーマンスを続けており、個人投資家の関心を集めている。大和証券が取り扱う初のマネージド・フューチャーズ戦略の外国籍ファンドとなる。当初募集期間は3月31日まで。管理・投資運用はJ.P.モルガン・ストラクチャード・ファンド・マネジメント。

 同ファンドは、マネージド・フューチャーズ戦略運用会社のトランストレンド社のファンドに連動する投資成果を目指す。具体的には、パフォーマンス・リンク債(トランストレンド社のファンドに実質的に連動する投資成果を目指す)と、ゼロ・クーポン債(G7国債や政府保証債などで組成)部分に投資する。設定時におけるトランストレンド社のファンドへの実質的な連動率は、純資産総額に対して約58%程度と試算されるという(ただし、運用期間中の連動率は変動する)。ゼロ・クーポン債への投資部分が最終評価日に元本を保証することを目指す仕組みとなっている。

 トランストレンド社はオランダに拠点を置き、運用資産残高は約81億ドル(約7300億円、08年12月現在)。マネージド・フューチャーズはCTA(コモディティ・トレーディング・アドバイザー、商品投資顧問業者)が主に運用に携わっているが、CTA業界全体では06年に1700億ドル、07年は2066億ドルとサブプライム(信用度の低い顧客向け)ローン問題後も資産残高を伸ばした。08年は2068億ドルと08年9月時点(2255億ドル)から減ったものの、07年水準を保っている。中でも、トランストレンド社は08年に入り運用資産を大きく拡大。同社は15年を越えるトラックレコードを持ち、マン・インベストメンツ社やウィントン・キャピタル・マネジメント社に次ぐ業界第3位の資産規模となっている。マネージド・フューチャーズ戦略を採る運用会社の中でも、世界の約50の取引所で320を超える投資対象をユニバースに持つなど、投資対象は幅広い(通常の投資対象は100から200とされる)。

 また、トランストレンド社独自の投資対象としては、独自に算出する「合成指数」がある。例えば、2つの先物指数を組み合わせて独自の指数を組成し、さらに分散を効かせることが可能だ。「最近では特に合成指数市場でのリターンが高まっている」(大和証券・投資信託部)という。CTAは他の運用資産との相関関係が低いことが特徴。CTA指数は世界株式や世界債券などの指数と比較して堅調なリターンを記録している。トランストレンド社はCTAの中で直近3年、直近5年、2008年の年間でも特に優秀なリターンを記録している。

 同ファンドの信託期間は約7年(償還日は16年5月9日、最終評価日は16年4月1日)と比較的短く、先進国の中でも金利水準が比較的高い豪ドル建てのゼロ・クーポン債に投資し、連動率も抑えめにしており、CTAに慣れていない投資家でも購入できる仕組みを整えている。また、大和証券ホームページ上でファンドの仕組みなどのオンラインセミナーも視聴可能だ。

主な購入費用など
申込単位:1000豪ドル
申込手数料(税込み):3.15%
負担費用:年1.35%上限の管理報酬や弁護士報酬などのその他費用、実質的な投資額(想定元本)に対し年3.25%上限の運用報酬などが控除される。
提供:モーニングスター社
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