11月後半の新設ファンドは計34本―通貨選択型の設定続くが、アジア債券を対象としたファンドも

 モーニングスターがまとめた、11月後半(11月15日から30日まで)の追加型株式投信の新規設定予定本数は計34本となる見通し(11月15日時点)。11月前半の16本からは大きく増加しており、前年同期間の31本(限定追加型を含む)からも増加している。

 通貨選択型ファンドの設定が続いているものの、大和証券投資信託委託が「ダイワ・インド債券ファンド(毎月分配型)」、野村アセットマネジメントが「野村 インド債券ファンド(毎月分配型)」をそれぞれ設定するなど、比較的新しい投資対象となるインド債券を主要投資対象とするファンドが設定される。今後もインド債券ファンドの設定の動きが続くかが注目される。また、インドネシア債券を主要投資対象とする「明治安田 インドネシア債券ファンド(毎月)」「インドネシア・ボンド・オープン(毎月決算型)」なども設定される。インドネシアの株式に投資するファンドは各運用会社が設定しており、通貨選択型ファンドのなかでもインドネシア通貨のルピアで為替ヘッジするファンドもすでに設定されていることなど、インドネシアの資産を投資対象としたファンドは拡大しつつあるようだ。

 このほか、ネット証券専用ファンドの「(ネット証券専用)アジア新興国株式INDEX」「(ネット証券専用)AR国内バリュー株式F(愛称:サムライバリュー)」「野村グローバル・ロング・ショート」が設定される。「野村グローバル・ロング・ショート」は、先進主要国の株価指数先物、債券先物、為替予約などを積極的に活用し(世界各国の株価指数先物12銘柄、債券先物6銘柄、為替予約9通貨を取引対象、9月末時点)、定量モデルによる分析を用いたロング・ショート戦略を行う。定量モデルの開発や改良は米国のファースト・クオドラント社が行う。また、「(ネット証券専用)AR国内バリュー株式F」も国内株式を対象とした絶対収益追求型のファンドとなっており、ほかにもプログラムを活用した「ARTテクニカル運用日本株式ファンド」など、多彩なファンドのラインナップとなった。

 一方、11月前半(11月1日から11月14日)の新規設定ファンドについては、「Rogge世界ハイブリッド証券Fレアル(毎月)」<201111080B>が約58億円、「アメリカン・ニュー・ステージ・オープン」<2011110101>の当初募集金額が約45億円となったものの、10月に海外資産が大きく上昇した割には、総じて当初募集金額は低迷したと言える。
提供:モーニングスター社
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