2011年の株式投信は運用面悪化などが響き、3年ぶりの純資産総額減少―2011年の年間の投信概況

 投資信託協会は1月17日、2011年の年間の投信概況を発表した。株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は3兆3795億円の純増となった一方、運用増減は9兆821億円のマイナスとなった。純資産総額は3年ぶりに減少し、前年比5兆7026億円減の46兆7619億円となった。前年の2010年は3兆7564億円の運用減だったものの、2011年は減少幅を大きく拡大させており、欧州債務問題の再燃などを背景に一段と難しいファンド運用が要求されたことがうかがえる。

 また、単月の資金純流入をみると、2010年には純流出となった月がなかったのに対し、2011年は純減となる月も出た。商品別では、バランス型が2004年の統計公表以来で初の純資金流出となった。投信協会では「運用の悪化が投資家の手控えにつながっている要因のひとつ。純資金流出入動向に今後注視する必要がある」(乾文男副会長)としている。

 投信協会は同時に、昨年12月の単月の投信概況も発表している。株式投信の資金増減は444億円の純減となり、3カ月連続の純流出となった。3カ月連続の純流出は1999年2月−4月以来のこと。一方、運用は2カ月ぶりに改善し、純資産総額も2カ月ぶりにプラスとなり前月比793億円増加した。

 12月の商品分類別の資金増減では、通貨選択型ファンドを含むファンドオブファンズが99億円の純減に転落。同分類への資金流入は漸減傾向にあったものの、2009年1月から2011年11月まで35カ月連続の流入超過が続いていた。投信協会では、金融庁が示した通貨選択型ファンドの販売姿勢の厳格化方針も一部影響した可能性はあるが、従来からの市況悪化や対資源国通貨での円高などによる運用面の悪化の影響が大きいだろうとの見方を示した。

 このほか、バランス型、国際株式型などが減少した。一方、国内株式型が流入超過に転じたほか、インデックス型などが増加した。運用面では、ファンドオブファンズ、インデックス型、国際株式型などがプラスとなった一方、バランス型などがマイナスとなった。

 なお、公社債投信を含む総合系では、資金は2カ月連続の純流出となったものの、運用は2カ月ぶりに改善し、純資産総額は前月比458億円増の57兆3274億円となっている。
提供:モーニングスター社
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