三菱UFJ投信が国内初のリスク管理型ETFを投入、相場下落時の損失抑制
相場下落時の損失を抑制することを目的とした異色のETF(上場投資信託)が国内市場に上場する。三菱UFJ投信は6日、「MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信」<1567.T>を23日に東京証券取引所に上場すると発表した。リスク管理型の指数に連動する日本初のETFとなる。売買単位は10口で、信託報酬は年0.252%(税込)。
今回設定されるETFは、ボラティリティ(変動性)が高くなる局面で株式部分(TOPIX)の割合を低くする一方、現金部分の割合を高めることでリスクをコントロールする。同ETFが連動する「TOPIXリスクコントロール指数(ボラティリティ5%)」の騰落率を見ると、過去1年間(12年1月20日現在)の下落率が4.92%となっており、同期間のTOPIXの下落率15.95%に比べて下値が大幅に限定されている。もっとも、同ETFは下落リスクが低減される一方、株価上昇局面では収益機会も限定される可能性があるため、短期的な値上がりを期待する場合は投資成果が得られにくいという。
昨年は東日本大震災と原発事故、欧州債務危機の深刻化などで各国株式が大きく変動。リスク管理の重要性が一段と認識され、今回のETFの設定につながったようだ。米国では先行して低ボラティリティ型のETFが相次ぎ上場しており、日本でも今後、三菱UFJ投信に他社が追随して同様の商品を投入するか注目される。
提供:モーニングスター社
今回設定されるETFは、ボラティリティ(変動性)が高くなる局面で株式部分(TOPIX)の割合を低くする一方、現金部分の割合を高めることでリスクをコントロールする。同ETFが連動する「TOPIXリスクコントロール指数(ボラティリティ5%)」の騰落率を見ると、過去1年間(12年1月20日現在)の下落率が4.92%となっており、同期間のTOPIXの下落率15.95%に比べて下値が大幅に限定されている。もっとも、同ETFは下落リスクが低減される一方、株価上昇局面では収益機会も限定される可能性があるため、短期的な値上がりを期待する場合は投資成果が得られにくいという。
昨年は東日本大震災と原発事故、欧州債務危機の深刻化などで各国株式が大きく変動。リスク管理の重要性が一段と認識され、今回のETFの設定につながったようだ。米国では先行して低ボラティリティ型のETFが相次ぎ上場しており、日本でも今後、三菱UFJ投信に他社が追随して同様の商品を投入するか注目される。
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