2月の株式投信は過去最高の運用増で純資産総額50兆円台回復、資金は5カ月連続の純減――2月の投信概況
投資信託協会は3月13日、2月の投信概況を発表した。2月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は2241億円の純減となり、5カ月連続の純資金流出となった。一方、運用は3兆6469億円のプラスと、2010年3月の数字を上回り、過去最高の増加額となった。純資産総額は3カ月連続の純増となり、前月から3兆4229億円増の51兆3859億円となった。純資産総額は2011年8月以来の50兆円台を回復した。
同月は、1月の米雇用統計が市場予想を上回り世界景気に対する前向きな見方が広がったほか、欧州債務問題に対する過度な懸念が後退したことなどを受け、市場環境が好転した。日銀が金融政策決定会合で追加金融緩和を発表し円安基調が強まったことも、多くの海外資産に投資するファンドの運用に追い風となった。
一方、資金の純減傾向は続いた。5カ月連続の純資金流出は、1997年2月から7月に6カ月連続の純減となって以来のこと。投信協会では「2011年の中盤以降にかけての大幅な運用悪化に伴う、投資家の慎重な姿勢がいまだ継続している可能性がある」(乾文男・投信協会副会長)と指摘。今後の推移を見定める必要があるとした。
株式投信(追加型)の商品分類別の資金増減では、バランス型をはじめインデックス型、国際株式型など、全般的にマイナスとなった。ただ、通貨選択型などを含むファンドオブファンズは3カ月ぶりに流入超過へと転じている。運用はファンドオブファンズ、バランス型、インデックス型など、投信協会のすべての商品分類でプラスとなった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金が2カ月ぶりのマイナスとなった一方、運用が過去最高の増加額となり、純資産総額は3カ月連続で増加し、前月から3兆5987億円増の62兆2869億円となった。純資産総額は2011年10月以来となる60兆円の大台を回復した。
提供:モーニングスター社
同月は、1月の米雇用統計が市場予想を上回り世界景気に対する前向きな見方が広がったほか、欧州債務問題に対する過度な懸念が後退したことなどを受け、市場環境が好転した。日銀が金融政策決定会合で追加金融緩和を発表し円安基調が強まったことも、多くの海外資産に投資するファンドの運用に追い風となった。
一方、資金の純減傾向は続いた。5カ月連続の純資金流出は、1997年2月から7月に6カ月連続の純減となって以来のこと。投信協会では「2011年の中盤以降にかけての大幅な運用悪化に伴う、投資家の慎重な姿勢がいまだ継続している可能性がある」(乾文男・投信協会副会長)と指摘。今後の推移を見定める必要があるとした。
株式投信(追加型)の商品分類別の資金増減では、バランス型をはじめインデックス型、国際株式型など、全般的にマイナスとなった。ただ、通貨選択型などを含むファンドオブファンズは3カ月ぶりに流入超過へと転じている。運用はファンドオブファンズ、バランス型、インデックス型など、投信協会のすべての商品分類でプラスとなった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金が2カ月ぶりのマイナスとなった一方、運用が過去最高の増加額となり、純資産総額は3カ月連続で増加し、前月から3兆5987億円増の62兆2869億円となった。純資産総額は2011年10月以来となる60兆円の大台を回復した。
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