4月の株式投信は7カ月ぶりに流入超過も、純資産総額は減少継続=4月の投信概況
投資信託協会は5月15日、4月の投信概況を発表した。4月の株式投信(単位型含む)の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は、4289億円の純増となり、2011年9月以来7カ月ぶりとなる流入超過だった。一方、運用は1兆3333億円のマイナスと振るわず、純資産総額は2カ月連続で減少し、前月比9043億円減の50兆3229億円となった。ただ、50兆円の大台は維持した。
4月の資金の流入超過について、投信協会では「2月時点で欧州債務問題に対する懸念後退や、日銀の金融緩和発表などを背景とした円安基調などにより、運用環境が一時的に好転した。時間を置いて、投資家のリスク回避の動きが後退した」(乾文男・投信協会副会長)としている。投信協会では、資金流出入動向は運用状況に時間を置いて連動する傾向があると指摘している。一方、4月は米景気に対する先行き不透明感や、欧州債務問題への懸念が強まったこと、外国為替市場での円高基調などを背景に、運用状況は厳しいものとなった。投信協会では「5月以降の資金流出入への影響を見定める必要がある」(乾副会長)と、慎重な姿勢を崩していない。
追加型株式投信の商品分類別の資金増減では、ファンドオブファンズが2821億円の資金を集め、国際株式型、インデックス型などが増加した一方、バランス型、国内株式型などが純減となった。運用では、ファンドオブファンズ、インデックス型、バランス型など、全体的にマイナスだった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金が2カ月連続で純増となった一方、運用はマイナスだった。純資産総額は2カ月連続で減少し、前月比9281億円減の61兆2668億円となった。
提供:モーニングスター社
4月の資金の流入超過について、投信協会では「2月時点で欧州債務問題に対する懸念後退や、日銀の金融緩和発表などを背景とした円安基調などにより、運用環境が一時的に好転した。時間を置いて、投資家のリスク回避の動きが後退した」(乾文男・投信協会副会長)としている。投信協会では、資金流出入動向は運用状況に時間を置いて連動する傾向があると指摘している。一方、4月は米景気に対する先行き不透明感や、欧州債務問題への懸念が強まったこと、外国為替市場での円高基調などを背景に、運用状況は厳しいものとなった。投信協会では「5月以降の資金流出入への影響を見定める必要がある」(乾副会長)と、慎重な姿勢を崩していない。
追加型株式投信の商品分類別の資金増減では、ファンドオブファンズが2821億円の資金を集め、国際株式型、インデックス型などが増加した一方、バランス型、国内株式型などが純減となった。運用では、ファンドオブファンズ、インデックス型、バランス型など、全体的にマイナスだった。
なお、公社債投信を含む総合計では、資金が2カ月連続で純増となった一方、運用はマイナスだった。純資産総額は2カ月連続で減少し、前月比9281億円減の61兆2668億円となった。
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