トヨタAMが「自動車革命」を7月31日に設定、国内外の自動車関連のチェンジ&グロースに期待

 トヨタアセットマネジメントは7月31日、国内外の自動車関連株に投資する「トヨタアセット新世代自動車株式ファンド(愛称=自動車革命)」(追加型/内外/株式)の設定・運用を開始する。ハイブリッドカーや電気自動車など先進国で進む省ガソリンの動き、エコカーへの転換というチェンジ(変化)と、新興国での小型車を中心とした売上増というグロース(成長)という2点に注目するファンドになる。販売会社は高木証券、東海東京証券、のぞみ証券、浜銀TT証券、ワイエム証券。当初募集期間は7月30日まで。年1回(7月25日)決算。

 「トヨタアセット新世代自動車株式ファンド」は、国内外の新世代の自動車に関連する上場株式に投資する。海外の上場株式と国内の上場株式に投資するが、外国株式の組入比率は50%以下となり、うち新興国株式については20%以下としている。グローバルでの自動車業界の動向を把握するため、外部の調査体制を活用する。特にグローバルに展開する独立系の自動車専門の調査・予測会社CSMワールドワイド(CSM)のリサーチを活用する点に特徴がある。CSMはデトロイトに本社を置き、80人以上の自動車専門のアナリストを抱える。顧客は全世界で650社(サプライヤーの85%以上)となり、コンサルティング事業も手がけるという。この外部データの活用により、海外の新世代自動車に関する企業のリストアップを漏らさず行い、該当企業の優位性を判断するのに活用するという。CSMは中長期の技術予想に特徴があり、工場の生産キャパシティといった個別の情報を積み上げ、総合した形での定性判断につなげるという。

 実際の銘柄選別においては、CSMのリサーチを加味し、トヨタAMが個別企業の調査を基にした組み入れを行う。組み入れ銘柄数は30銘柄から70銘柄に絞り込む。「自動車に関連する企業の裾野は幅広く取る」(営業企画部)と、調査対象業種は自動車、機械、素材、電気機器、エネルギーなどと幅広く取るものの、「自動車業界全部が良いというわけではない」(同)と今後の成長戦略で「生き残る」メーカーを選別、バリュエーションや流動性などを加味して組入銘柄を決定する。担当ファンドマネジャーは自動車セクターのアナリストの経験が豊富なことに加え、外国株の調査も担当した経験を持ち、国内外の自動車関連株をカバーするうえでの強みになる。

 米自動車大手GM(ゼネラルモーターズ)の破たんなど、大きな変化のあった自動車業界だが、トヨタのプリウスに加え、ホンダがインサイトを販売するなど、エコカーへの転換が進んでいる。CSMの予測によると、世界の車両販売台数は2015年まで年率5.7%の伸びとなる見通しだが、うちエコカー(ハイブリッド、電気自動車)は2015年まで年率18%とより高い伸びを示すという。ただ、CSMでは、ハイブリッドの普及は加速するものの、電気自動車は比較して緩やかなものになると予測している。電気自動車には、(1)バッテリー技術(2)バッテリー価格(3)充電インフラ――といった問題があるとの見方だ。加えて、新興国向けには小型車の成長がけん引役となると見られ、「自動車関連全体の変化、ダイナミズムをとらえる」(同)ことを目的としたファンドになるという。

主な購入費用など
申込コース:「分配金受取コース」、「分配金再投資コース」
申込手数料(上限、税込み):3.15%
信託報酬率(年、税込み):1.49625%
信託財産留保額:なし
提供:モーニングスター社
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